吉田博展@静岡市

前回に続き、静岡市の美術館巡りです。
午後は、静岡市美術館へ行きました。いつもように、駅から徒歩10分くらいのところの駐車場に車を停めます。
梅雨が明けて猛暑が続く静岡。この日も暑くて、歩いて10分の距離もつらいです((+_+))

目的の展覧会は没後70年 吉田博展』。

テレビCMを見るまで、恥ずかしいことに、吉田博のことは知りませんでした。
CMではダイアナ元妃も愛した(ダイアナの執務室の壁に吉田の絵が飾ってあった)・・・と宣伝していましたが、私が惹かれたのはその版画の美しさ。私は銅版画や木版画といった、版画が好きなんです。

吉田博(1876~1950年)の人生を知って驚いたのは、その心意気
当時人気のあった黒田清輝ひきいる白馬会にまっこうから挑み、自分の求める絵を追求。
黒田らが目指したフランスではなく、アメリカで名を馳せる!と、1899年にアメリカへ渡ります。友人と二人で描きためた自分たちの絵を持っていき、販売して渡米資金をまかなったのだとか。二人の絵は大評判になりました。ロンドンやパリなどヨーロッパ各地をめぐり1901年に帰国。
2年間の海外生活は吉田にとってかけがえのない経験だったことでしょう。このチャレンジ精神、あっぱれです!こういう行動力のある人、好きです。

版画を始めたのは、40歳を過ぎてからだとか。登山家だった吉田は、描く風景もさすが登山家、という視点で描かれています。
登山だけでなく、世界各地を自分で旅して、その風景を版画にしています。旅行のスケッチブックも展示されていましたが、やっぱり巨匠のスケッチって、もうそれ自体が作品だなと思いました。

版画は、一人ではできなくて、原画を版に彫る彫師、それに色をつけて紙に摺る摺師がいて、吉田はその人たちと一緒に作業したそうです。注文も多くて、大変な作業だったらしいですが。
通常の摺り色数の、3倍以上の摺りを重ねて仕上がる絵は、版画とは思えない深い色彩と情緒を醸し出してます。

吉田の版画は日本では有名ではありませんが、海外では当時からとても人気だったそうで、ダイアナ元妃、フロイトも購入したとか。

一つの版木を、摺色を替えることで、朝、昼、夜と、刻々と変化する光や空気を表現したシリーズ作も見事でした。並べて飾ってあると、その変遷がより伝わってきて、ずっと見入ってしまいます。

日本も、海外も知っている吉田は、世界に通用するオリジナルの絵を目指しました。西洋かぶれではなく、日本人の自分が描く自分にしかできない絵。
吉田の版画は、古い浮世絵(吉田はいつまでも浮世絵に固執していてはいけないと思っていたそう)の技法に、新しい、近代的な美意識を追求していきついた独特の木版画なんですね。

おだやかにほほ笑む吉田の写真からは想像できない情熱と誇り、妥協しない努力を感じ、私の心も熱くなりました。すばらしい画家と出会えて感謝です。

古代エジプト展@静岡市

先日、静岡市の美術館へ行ってきました。
同じ静岡県でも、浜松から静岡までって、遠いんですよね。
今回は高速を使わず、国道をひたすら走っていったのですが、1時間半はかかります。行きは朝のラッシュも重なって2時間。疲れる・・・((+_+))

久しぶりの静岡県立美術館
目的は『古代エジプト展 天地創造の神話』。
エジプト展は今までも何回も行っていますが、何回行っても感動します。

美術館は9時からだと思って、9時に着くように行ったのに、あれ?!
開いてない!!!

よくよく見たら、開館10時と書いてありました・・・・(;゚Д゚)

あと1時間どうしよう???
と思いましたが、美術館の隣りには、県立図書館があるのです。
よ、よかったよぉ~~~(^▽^;)

図書館に入ったら、エジプト展関連の資料がずら~っと並んでいました!!!
嬉しい!!
ここで、古代エジプトの知識を少しいただいてから、いざ、エジプト展へ!!!

今回の美術展のテーマは、古代エジプトの天地創造と終焉の物語。
古代エジプトの人々の宗教、信仰と死生観を、遺跡や発掘品を通して知ることができます。
展示品は、ドイツのベルリンにある「ベルリン国立博物館群エジプト博物館」のコレクションから、約130点。

ベルリンにエジプト関連のものがたくさんあるとは知りませんでした。

しかも、日本初公開の品がたくさん!

しかも!!撮影オーケー!!(フラッシュ不可)これはうれしいですよね。
特に気に入ったものをいくつも、写真に収めてきました。

会場の床に、こんなふうに模様が浮かび上がっているのも素敵です。

私は日本の古墳時代を調べているのですが、日本の古墳時代って、だいたい3世紀~7世紀なんですよ。
古代エジプトって、紀元前3000年頃~紀元前30年頃。
キリストが誕生するはるか、はるか前。
いや~どんだけ古い時代なんだ、って感じです。そんな昔なのに、これだけのしばらしい文明を築いていたんですよね~~。

ちなみに、古代ローマ時代は、紀元前750年頃~紀元前550年頃。

紀元前ですよ! 想像もできない古い時代がどんなだったのかが、うかがい知ることができるなんて、本当に感動します。

静岡県立美術館は、このエジプト展が終わったら、来年まで設備改修のため休館だそうです。生まれ変わるのが楽しみですね。

午後は、静岡市美術館へ行きました。それについては次回。

 

ケーキとスコーン@静岡市

英国王室が愛した花々』展を観に、静岡市へ行ったことは前回の日記で書きました。

展覧会を観たあと、「マリアサンク」さんを久しぶりに訪ねました。
以前、赤毛のアンや、不思議の国のアリスのお話し会をさせていただいた、ケーキと紅茶のお店です。
静岡駅近辺で、おいしい紅茶とスイーツが食べられるお店ではマリアサンクさんが一番だと思います。

サロンドテAI紅茶教室のAIさんとここで落ち合いました。
AIさんはスコーンとケーキセット。

私はハーフ&ハーフのケーキセット。
ダブルチーズケーキとアップルクランブルにしました。どれもおいしそうなので、ハーフで2種類食べられるのはうれしい~(#^^#)

もちろん、紅茶で~♪ ウェッジウッドの茶器が素敵です。

私はスコーンはお持ち帰りしました。
AIさんからいただいたローズジャムをつけて、おうちでおいしくいただきましたよ~。AIさん、ありがとうございます♪

AIさんとは、昨年から、ヴォーリズ建築の旧宣教師館ミス・カニンハムさんを会場に、テーマを持ったお茶会をコラボさせていただいています。

不思議の国のアリスのお茶会

パディントンのお茶会

ガーデンアフタヌーンティー

イースターのお茶会

今年5月末には、赤毛のアンのお茶会を企画していましたが、コロナウイルス陽性者が静岡県内でも増えてきたため、延期となりました。
秋以降になるかと思いますが、また告知しますのでチェックしてくださいね。

 

この日のお昼ですが、「焼津港みなみ」で、「日替わりまぐろ三昧丼」をいただきました。
まぐろを扱う会社の直営・まぐろ専門店。
もう、魚介大好きな私にとっては幸せすぎる(⋈◍>◡<◍)。✧♡

このお店は「清水港みなみ」の姉妹店。「清水港みなみ」にも以前行きましたが、とにかく行列ができる人気店なんです。
焼津港みなみは本店よりも店内が広くて、女性一人でも入りやすいです。お一人様は窓際の明るいカウンターで食べられます。

今度静岡に行ったら、また食べに行きたいところです。

『英国王室が愛した花々』展へ

登呂遺跡のあとは、目的の静岡市美術館へ。

静岡市美術館は、私が興味のある展示をちょくちょくやってくれるので、何度も行っています。
最後に行ったのは去年の「ショパン展」でした。

ビルの奥にあるエレベーターも、その時の展示の絵に変わるんですよ!

今回は大好きなイギリスの展覧会で、大好きなお花がテーマ。
『英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート』

ユネスコ世界遺産にもなっている世界最大級の植物園「キューガーデン」のコレクションを中心に、美しい花々を描いた約100点のボタニカルアートを展示。

18世紀の大英帝国。
貿易と植民地獲得によって繁栄したイギリスでは、科学技術の向上を背景に、近代植物学が飛躍的に発展。

キューガーデンは、世界各地の植物を調査するための研究センターで、多くのボタニカルアートが生まれました。
写真がなかった当時、人の手で精密に描かれたボタニカルアートは、植物を特定する上での大事な記録でした。
カメラが発明されたあとも、ボタニカルアートはすたれませんでした。
その芸術性にも関心が持たれ、人々に親しまれるようになりました。写真にはない魅力が確かにありますよね。

国王ジョージ3世の妃で、この時代のキューガーデンの発展に寄与したシャーロット王妃(1744~1818)にもスポットがあてられています。

フォトスポットは二か所。
当時の建築や装飾における主流のデザインであったジョージアン様式の部屋(部分的に再現)。暮らしの中にボタニカルアートが取り入れられている様子が垣間見られます。

出口のところにあるフォトスポット。造花が壁一面に散りばめられていてかわいいです。

この間、NHKの「8Kで体験!牧野植物ふしぎ図鑑」という番組を見ました。
日本植物学の父と呼ばれる牧野富太郎先生が描いた植物細密図(ボタニカルアートのことですね)を、8Kのクローズアップ撮影で見る、というものです。

超高精細映像8Kのすごさを伝えるのが目的なのでしょうが、牧野先生が手で描いた(それも墨で!!)細密図は、よくぞこんなところまで!!!というくらいの細かさで、実際の植物を8Kで見なければわからないくらいの部分まで描き込んでいて、みなさん、驚愕されていました。

まさに、展示されているボタニカルアートもその領域で、写真に近い正確さで、ためいきが出るばかりでした。
学術研究のためなので正確さは当然なのでしょうが、それでも人はこれだけの精密図を、現代のような便利な道具も十分になかった時代に、観察眼で描いていたんですから、すばらしいですね。
精密なだけでなく美しさ(芸術性)も兼ね備えていて、いつまでも見ていたいくらいです。

図録は買わなかったけど、『イングリッシュ・ガーデン』を購入。この本は2014~2016年にかけて日本を巡回した展覧会の図録の書籍化でした。何年か前も、同じようにキューガーデンのボタニカルアートが日本に来ていたんですね!
前回も展示されていた絵が、今回も何点かありました。

図書館からは『植物園の世紀』を借りてきました。植物園はただ美しいだけのものではなく、人が生きるため、国益のため、珍しいものが欲しいという欲求のために大事な存在だったんですね。歴史を知るのは大事ですね。

イギリスは何度か行っていますが、キューガーデンはまだ訪ねたことがないので、今度行く時は絶対にキューガーデン、行きます!!

登呂遺跡を訪ねる

先日、静岡市美術館で開催中の『英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート』を観に行ってきました。(明日で開催終了)

行きは高速道路を使わず、2時間15分かけて、下道を走りました。やっぱり、静岡市までは遠いです。帰りは高速使いました。

ちょうど、登呂博物館でも、興味のある古墳の特別展をやっていたので、先に登呂博物館へ。
共通券だと安いので、芹沢銈介美術館も一緒に見てきました。


周囲の高圧線や建物が邪魔なのでちょっとぼかしてみました。
少しは当時の雰囲気がわかるかな。

登呂博物館は、登呂遺跡(弥生時代後期の集落・水田跡)の展示館です。今回初めて入りました。
小学生の団体が来て賑やかでした。子どもにもわかりやすい展示や説明がいいですね。

古墳時代は、弥生時代の次の時代ですが、研究のために区分されているだけで、当時の人々は今が古墳時代だ、との認識はなかったですよね、当然(^^;


さくらももこさんのイラストがありました。さくらさんと私は同世代。お亡くなりになったのが本当に残念です。


芹沢銈介美術館は、建物もすてきです。石水館との呼び名もあるそうですよ。池には噴水もあがっていて、静岡で落ち着いた雰囲気。

登呂遺跡には駐車場があるのですが、静岡市美術館は静岡駅からすぐのところにあり、専用駐車場はありません。
駅周辺の駐車場代は高い・・・でもakippaというシステムで、安いところを見つけて決めました。
駅まで10分歩きますが、そのくらいは我慢、我慢。

(つづく)

藤枝おんぱく、リノベツアーへ

毎年、4~6月にかけて、藤枝市で行われているイベント「藤枝おんぱく」。
“おんぱく”=「温故知新博覧会」の略称で、長い歴史をへて現在まで残っている地域資源を新たな視点・多様な視点で見つめ直し、今まで気付かなかった「魅力」を探し、発信していくというもの。

私も今まで何度か参加させていただいており、毎年さまざまなイベントが企画されているので楽しみにしているんです。
昨年はコロナ禍で中止や延期が相次ぎ、今年もいまだ続くコロナ禍で、静岡県内でも感染者激増、どうなることかと思いました。
案の定、午前に予約していたおはぎの企画は中止になり、午後もだめかなと思っていましたが、午後は予定通り、開催となりました。

参加したのは、古民家リノベーション町歩きツアー
藤枝市の名所である蓮華寺池公園の周りには、気になるスポットが増えていて、よく地元テレビでも紹介されています。

特に、古い建物をリノベーションして活用しているお店が多く、そのリノベーションまちづくりに取り組むNPO法人SACLABO さんのスタッフが、案内してくれるというので、楽しみにしていたのです。私、古民家好きですので♪

核となるテーマはオーガニック、そして地産地消ということで、まさに私が興味のある分野。
藤枝市はお茶の生産者さんも多いので、私はちょくちょく訪れています。
若い方々の移住も増えているそうで、ツアーで周ったお店にも若い方のお姿が目立っていました。

藤枝が好きで、ここで何かをしたい、地元の役に立ちたい、という熱い思いを、大家さん、SACLABOの方々、町の人々が受け取って、協力し合って新たなものを生み出す――。
空き家が、そういう人々の手で、生き生きとした空間に生まれ変わっていく様子を、説明していただいたり、映像を見せていただいたりして、地域活性化の理想的な姿がそこにあるなあ、と、感じました。

平日はおそばの「めぐり庵」さん、土日はおむすびごはん家「むすひ」さんが入る古民家。


中はリノベーションしてこんな感じに。茶箱の上に置かれた生け花。素敵ですね。

テレビで「むすひ」さんが紹介されていたのを見て、いつか行きたいと思っていたのですが、土日は人が多く動くのであえて私は動かない(笑)ので、今だ、行けていません。そのテレビでレポートしていた石ちゃんのサインがありました。

ツアーは平日だったので、めぐり庵さんが営業。自家製粉石臼びき手打ちそばのお店で、そば粉はこだわりの在来種。毎日産地を黒板に明記しているそうです。お茶もそうですが、在来を大事にするなんて、お若い店主さんでしたが、その心意気に感心してしまいました。


ツアーの参加者みんなに、緑茶とそばがきを出してくださいました。このそばがきが、本当においしかった!!!
次はおそばを食べに絶対に来ようと決心しました!

そのあと訪ねた「nicica」は、一軒の古民家を複数の店主さんでシェアしていました。


表通りから見るとこういう感じで、


中はこんな感じ。
きれいにリノベしてありますよね。三和土も、みんなできれいに整えたんだそうです。

中に入っているお店は、
「はかりうり トイトウ(toi tou)」さん、「衣食住のセレクトショップ ソルネ(Solne)」さん、「一箱本や はこぶっく」さん、「セルフケアラボ グリーンハウス」さん、「低糖質おやつとコーヒー ロッコ(Locco)」さん。

トイトウさんは、ドライフルーツ、ナッツ、チョコレート、スパイス、パン、豆、雑穀、醤油、油、石けんなどを量り売りで販売。透明な瓶がずらりと並んでいるのがかわいいし、何より量り売りって!!!
私の子どもの頃・・・そう、昭和のスタイルですよね。
欲しい分だけなら、子どもでも買えるからいいアイデアだなと思いました。オーガニックや無添加の商品を扱っているのもありがたいです。

それに、評価すべきは他にも。商品が「包装されていない」んです。持参した容器に入れてもらえます。容器がなければ、有料の袋や寄付された空ビンがあるのでそれを利用できます。環境のことを考えた、すばらしい取り組みだと思います。私はヴィーガンのチョコを、ちょこっと、買ってみました~。

↑こちら、低糖質のおやつとコーヒーのロッコさん。建物の裏側に位置していて、裏口からも入れます。
いまや、ダイエットはカロリーではなく糖質だと言われていますよね。私も可能な限り、糖質を気にしておりますが(^^; なかなか、糖質オフって難しい。特にスイーツですよね、スイーツ!
低糖質のおかしは、ずっと気になっていたので、今回、行けてすごくうれしい!
しかも、お土産はLoccoさんの焼き菓子でした~~~(≧▽≦)

市販のお菓子のようなべったりした甘さがなく、あっさりとしています。
低糖質なので罪悪感もありませんね。今度はお店で生菓子をいただきたいな。

Loccoさんの向かいにある古民家を活用した発酵ごはんのお店「月見豆」さんものぞかせていただきましたよ。部屋の真ん中に囲炉裏があって、天井が高くて、照明を落とし落ち着いた雰囲気、什器等のセンスがいい・・・もう、私はノックアウト(笑)
おまけに、私が目指している発酵ごはんを出してくださるなんて!これは絶対、今度来なければ!!!

このあと、石蔵をリノベーションした「茶房 華蔵」さんへ。ここでオーナーさんのリノベーション物語を聞かせていただきました。
藤枝の中でも、リノベーションでは先人である華蔵さん。

この華蔵さんも、一度入りたいと思っていた(でもなかなか時間がなく)ものの、機会に恵まれなかったので、今回訪ねることができて、とてもうれしいかったです。

華蔵さんからもお土産がありました。自家製ラスク。とてもおいしかったです!

他にもアンティークショップをのぞかせていただいたり、これからリノベ予定の建物を見せていただいたり。
最後は蓮華寺池公園に戻り、「マツウラコーヒー」さんで、ハンドドリップのコーヒーをいただいて、解散となりました。
3時間あまり、けっこう歩きました(^^;

お料理を出していただいたり、お土産もたくさんいただいて、なんてお得なツアーでしょう!!
町づくりへの思い、空き家のリノベーションへの取り組みなどをじかに、お店の方や、大家さん、関わっている方から聞いて、勉強にもなりましたし、ますます藤枝が好きになりました。
これからも藤枝さんぽ、続けていきたいです!

蓮華寺池公園は、藤の名所で有名ですが、このツアーのあった5月中旬にはすっかり終わっていて、蓮の花がきれいに咲いていました。

黄金の茶の間へ行ってきました♪

先の日記で、茶畑の中のテラスでゆっくり過ごしたことを書きました。

茶畑のテラスで過ごせるのは、グリーンエイトさんだけではありません。
静岡県中部では、茶畑の真ん中にティーテラス=茶の間を作って、そこでお茶農家さんが淹れてくれるお茶と景観を楽しむプロジェクトがあります。

その名も「茶の間」→https://chajihen.com/contents/chanoma/

茶畑のある場所は、平地から、山の上までさまざまです。
お茶農家さんごとの特徴だけでなく、そうした茶畑のある環境の違いも味わうことができます。
ということで、上記サイトに登録されている茶農家さんは現在6人。

天空の茶の間、富士の茶の間、里山の茶の間・・・などと、環境の特徴を打ち出してあります。
事前予約制。だいたい90分で3,000円。茶畑の持ち主であるお茶農家さんみずから、お茶を淹れてくれるんですよ。

先日、お友だちと「黄金の茶の間」を予約して、行ってきました。
黄金、というのは、純金で作られたテラスというわけではなく(^^;
普通は緑色の茶の芽が、黄色で、黄色く芽吹く茶畑が日の光で黄金色に見えるからです。

黄色の芽を出すお茶の樹は、突然変異で現れたのだそうです。
30年以上前、生産者のSさんが茶畑に来てみると、緑色の茶葉の中に、金色の新芽を発見。
Sさんはその茶の樹を増やそうと思ったわけですが、何しろ理由不明で出てきた突然変異ですから、1本1本挿し木で増やしていき、30数年たった今、黄金の茶畑に成長したというわけです。

Sさんはこの黄色の芽を出す茶を「黄金(こがね)みどり」と名付けました。

もともと生垣にしようと思って増やしたそうなのですが、飲んでみるとあまりの旨味の強さに驚いたそうです。

ふもとのご自宅で受付をし、山の上の茶畑までは地図をたよりに自分たちで歩いてのぼります。途中、水分が欲しくなったらどうぞ、ということで、黄金みどりを水出ししたボトルをくださいました。(ボトルは最後に回収)

軽トラックがぎりぎり1台通行できるくらいの山道をのぼること約30分。
標高はおよそ500mだそうです。

途中、ハリーポッターの映画に出てきたような、車がありました(;^ω^)
(ユニバーサルスタジオジャパンに、こういうシチュエーションで車が置いてあるんですよね)

登山大嫌いな私ですが、黄金みどりの茶畑を見たい一心でがんばりました!本当にがんばった(笑)

やっと到着し、黄金色の茶畑が見えた時には泣きそうになりました。

摘み取る前の、やっと芽吹いてきた状態の茶畑です。うわ~~本当に黄色い!!!

この茶畑、テレビでも紹介されて有名になりました。最初は「ポツンと一軒家」で紹介され、そのあと、その一軒家を「劇的ビフォーアフター」でリフォーム。築150年で、使わなくなって40年以上というぼろぼろの民家が、匠の腕で、その良さを生かしつつ、お茶を味わえるおしゃれな空間に生まれ変わりました(私もこれは観ました!)。

到着してすぐ出されたのが、黄金みどりの茶葉と水。10煎近く飲めるそうですが、旨味が強いので3~4煎までは水出しのほうがよいそうです。というわけで、10分ほど待ってから1煎目をいただきます。

出汁を飲んでいるかのような強いアミノ酸の旨味です(;゚Д゚)

私たちの他にも何グループも来ていて、テラスは譲り合いながら使用。
あとは古民家のお座敷や、縁側で、思い思いに、お茶を飲んだり写真を撮ったり・・・。黄金みどりの茶畑に下りて写真も撮れます。

ビフォーアフターで足湯も作っていて、Sさんから足湯もどうぞと声がかかりましたが、誰一人、足湯を利用する人はいませんでした(笑)
みなさん、お茶とこの茶畑目当てに来られていました。

匠のリノベーションはさすがだなと思いました。

このあと、烏龍茶を出してくださいました。
お湯の入ったポットを置いていってくださったので、黄金みどりをお湯でいただいてもみました。
烏龍茶もとてもおいしくて(私の好みは旨味のある緑茶よりも烏龍茶です(^^;)、何煎も飲んで、おなかがだぼだぼ(笑)
そのあと、また何がいい?と言われて、焙煎していない生の烏龍茶を出していただきました。これもまたおいしくてびっくり。

お茶と、お茶畑と、気持ちのいい山の景色と空気と・・・・ゆっくり、時間を忘れて過ごさせていただきました。


カメラのミニチュアモードで撮ってみました。私、カメラのフィルターの中ではこのミニチュアモードが好きでよく使います♪

畑全体が黄金色になるにはちょっと時期が早かったですが、でも一部分はほぼ最盛で、夢のような景色を見ることができ、本当に感動しました。

「茶の間」を利用したのは今回が初めてですが、茶畑の中でお茶を飲んでリフレッシュできるのは気持ちがいいです。
(取材では何度も茶畑には行かせていただきましたが、仕事とプライベートはやっぱり違いますよね)

他の茶の間にもぜひ行ってみたいと思います。現在は静岡県中部でのプロジェクトですが、今後は西部にも広げていただけたらうれしいな~~~。

ご興味のある方はぜひどうぞ(*^▽^*)
コロナ禍なので、参加の条件はお確かめくださいね。

緑茶になる体験ができるフードパーク②

先回の日記KADODE OOIGAWA訪問のつづきです。

16種類もあるKADODE OOIGAWAオリジナル緑茶。欲しい緑茶を、飲んでから決めたい方は、緑茶スタンドへ行って、その場で淹れて味を確かめることもできます。ミニボトル付きで500円。
気に入れば、自宅用にご購入!もちろん違う緑茶のティーバッグを買って帰ってもいいですしね。プレゼントにもいいですね。
このミニボトルがかわいいので、やってみたかったのですが、今回は時間がないので次回に回します。


でも、診断結果で出た、私にぴったりという「に」の緑茶が気になりますので(笑) ティーバッグを買って帰り、家で淹れてみました。


あら、好きな味だわ!!!
緑茶診断、意外とちゃんとしているのね(笑)


こんなふうに、人気のある緑茶もちゃんとコーナーになっているので、ここから選んでもいいですね。
季節や、その日の天候や気温によっても、いいなと思う味が違ってくるので、行くたびに、違う緑茶を試してみる楽しみもありますよね。

KADODE OOIGAWAの、道を渡った反対側(連絡通路でつながってます)には、大井川鐵道の「門出駅」があります。
KADODE OOIGAWAのオープンに合わせて、大井川鐵道35年ぶりの新駅をつくったのです。


駅には観光案内所と、島田の物産販売所が併設。緑茶が出てくる水道、緑茶色の郵便ポストがあるので、こちらも忘れずに行ってみてくださいね。真っ黒のSLソフトもありますよ。

緑色のポストは、愛知県西尾市(抹茶の産地として有名)にもありました。西尾とここと、私が知っているのは2か所ですが、他にもあったら教えてください~。

この駅にはトーマス号は停まりませんが、通り過ぎるトーマスを、ここからまじかで見ることができます。去年のツアーでしっかり、その姿を納めました


↑ これは大井川鐵道の普通列車。レトロですよね。

KADODE OOIGAWAとは違って、こちらの門出駅の物産販売所では、島田市や川根のお茶農家さんたちのお茶を買うことができます。緑茶だけでなく、紅茶もありますよ~。

お茶のミュージアムとKADODEは車で10分かからないほど近いので、セットにして楽しんでいただけたらいいなと思います。

お友だちもとても喜んでくれて、私もとても楽しかったです!本当に久しぶりに会ったので、話も弾んで♪♪

実は、この日の朝は雨が降っていたため、ミュージアムに行く時は傘を持っていまして。その傘を忘れてしまったことに気づき・・・またミュージアムまで戻りました( ̄▽ ̄;)
申し訳ない気持ちでいましたが、夕方になったら、富士山がうっすらと姿を見せてくれました!!


きっと、お友だちに富士山を見せるために、傘を忘れさせてもらったのでしょう。ありがたいことです。

 

緑茶になる体験ができるフードパーク①

「ふじのくに茶の都ミュージアム」をあとにし、向かったのは、2020年秋にオープンしたばかり、お茶と農業の体験型フードパーク「KADODE OOIGAWA」

昨年、クリスマス・バージョンのトーマス号に乗る日帰りツアーに参加した際に立ち寄ったのが初めてで、今回が2回目の訪問。

農産物販売、レストランやカフェが入っているところは、ほかの道の駅とかわりがないですが、ここの目玉は、上の写真の奥に位置する緑茶スタンド緑茶ツアーズ

それを体験する前に、お昼をいただきました。どれにしようか迷いましたが、島田生まれのラーメンの名店「麺屋 燕」の緑茶つけ麺にしました。麺に練り込んだ緑茶の緑色がいいですね。
スープはコクがあり、麺にも合っていておいしかったです。

食後は予約していた緑茶ツアーズの時間になるまで、物産品をいろいろ見て回りました。島田市だけでなく、静岡県内の特産品が揃っています(浜松のうなぎパイも・・・(^^;)。

緑茶ツアーズ」は、茶葉になって茶畑で摘まれてから「蒸す」、「揉む」、「火入れ」という3つの製造工程を経て、おいしい緑茶になるまでを体験することができるアトラクションです。お一人500円。
人気があるので、希望の時間をあらかじめ予約しておいたほうが確実ですよ。

緑色のレインコート(茶葉になりきるので、ね)をはおり、いざ、緑茶工場へ潜入♪
ツアーが始まる前のアナウンスの画面を見ていて・・・あれ、あれ??もしやこれは。この声は!
あの有名な声優、浪川大輔さんじゃないですかっ!!!お金かけてるっ!!
始まる前からこの声で気持ちがこう、ふらふら~~っと(笑) そしてツアー中ずっと、この素敵なお声のアナウンスが聞けるのです。幸せ!


↑ このツアーのマスコットキャラクター(?)「茶葉くん」。
とってもかわいいので気に入りました、と話したら、若い女性イラストレーターさんが描いたんですよと教えてくれました。そのイラストレーターさんがここを訪れてサイン代わりに描いた本物の(?)茶葉くん。証拠写真を添えて(笑)パチリ。
今後、グッズを出してほしいなあ~。

蒸す、揉む、火入れを、自分の身体で体験できるこの「緑茶ツアーズ」アトラクションはとても楽しかったです。よく考えたな!と感心してしまいました!!!アイデアの勝利ですね。
ツアーの写真撮影は禁止なので(持ち物は全部ロッカーに入れて身ひとつで参加です)、ぜひ体験して実感してみてくださいね。


↑ 終了後に、このKADODE OOIGAWAオリジナルの「MANDARA GREEN TEA」から4種を試飲させてもらえます。試飲した小さな湯飲みと、着用した緑のレインコートは、お土産としてお持ち帰りできます↓

MANDARA GREEN TEAは、茶葉を、“蒸し”と“火入れ”そして”抽出時間”を段階別に組み合わせることで、16種類の緑茶を用意。


↑ これが、MANDARAの、わかりやすい表。
右上から、いろはにほへと、と名前がついています。

浅く蒸したのが好きな方、深く蒸したのが好きな方。
火入れが浅いのが好きな方、深いのが好きな方。
もちろん、その間の微妙な感じが好きな方もいらっしゃいますよね。

人それぞれ好みが違うので、自分の好みの緑茶を16種類から選びましょう!!!というのが、緑茶スタンドなのです。
緑茶は淹れるのが難しいのでは?という心配はいりません。
それぞれの緑茶のおすすめのお湯の温度と抽出時間もちゃんと書いてあり、その温度のお湯が用意されているので、指示に従うだけ。至れりつくせり。

とはいえ、飲み放題ではないので、この緑茶ツアーズの最後で4種類が試飲できるので、ここで自分の好みの味がだいたいわかります。
なので、初めて行く方は緑茶スタンドからではなく、この緑茶ツアーズから体験されるのがおススメ!!

4種類の緑茶を味わってもなお、よくわからない~という方は、「お茶みくじ」(上の写真)や「緑茶診断」をやってみてくださ~い。

大きな緑茶みくじを振って、出てきた緑茶を試してみる。占い感覚ですね。


↑ 「緑茶診断」のほうは、8つの質問に答えるだけで、あなたに合う緑茶はこれ!と、結果が出てくるもの。
会場のパソコンでできますし、自宅からこちらのサイトでもできますよ。

この診断で、私へのおすすめとして出てきたのが「に」の緑茶でした。
これは浅蒸し度1 火入れの強さ4

「に」の茶柱のところへ行ってみます。


↑ いろはにほへと・・・とわかれている16種類の緑茶の茶柱です。
それぞれの緑茶の特徴などが説明書きされていて、ティーバッグやリーフなどが用意されているので、購入したい方はここからチョイス。

お茶を満喫するミュージアム②

先の日記、「ふじのくに茶の都ミュージアム」訪問のつづきです。

お抹茶をいただいた後は、日本庭園を散策しながら、築地門を出て、牧之原公園へ向かいます。


築地門からミュージアムをふりかえるとこんなふうに見えます。

築地門から外へ出られるとは思ってもいませんでした、今回初めてここから出ます(笑)
そしてびっくり!こんな世界が広がっていた!

この橋は、『伊勢物語』にちなんだ八橋(やつはし)だそうです。平安時代の王朝文化に憧れを抱いていた遠州の特色を垣間見られる部分だとのこと。

伊勢物語・・・知りません・・・( ̄▽ ̄;) ので調べました。
三河の国の「水ゆくかわの くもてなれば はしをやつわたせるによりて」八橋という名のついた場所にて休息中、橋のほとりに美しく咲く燕子花(かきつばた)をみて、主人公がかきつばたの五文字を各句の頭に置いて旅のこころを「から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ」と詠み、乾飯(かれいい)に涙するという望郷の物語。

調べていたら、その八橋の推定地が愛知県知立市八橋町にあるそうです。

この橋のとなりにあったのは・・・

なんと! 急須の形のトピアリー!! お友だちと二人で歓声をあげました。か、かわいい!!
今年作ったばかりだそうで、まだ養生中とのこと。行くたびに育ち具合をチェックしたいと思います!

ミュージアムのすぐ横に位置する牧之原公園。築地門を出てすぐ目の前にあります。
ミュージアムからの眺望もとてもすばらしいですが、牧之原公園からも、大井川や富士山が望めます。空気が澄んでいればはるか伊豆半島の山並みまで・・・
牧之原台地の上なので、本当に眺めがいいんですよね。

あいにく、この日は晴れでしたが、まったく富士山が見えず・・・・。でも、雨という予報だったので、晴れてくれただけでもありがたいことです。

こちらは、中国(宋)から茶種と喫茶法を持ち帰った、茶祖として知られる栄西禅師の像。まさに茶どころのシンボル。

牧之原公園、ミュージアムの横には、牧之原大茶園が広がっています。


これは八重桜???ですかね??とてもかわいい。

ちょうど、今年の新茶シーズンだったので、摘み取られるのを待つ新芽の鮮やかな黄緑色のじゅうたんが見れました。

この大茶園を見下ろす展望テラスがミュージアムにはあるんですよ。ここでお茶を楽しむ体験ができます。お茶とお菓子はセットされているので、テラスで、自分で淹れて楽しむんです。テラスピクニック?って感じですね。
本当はこれも体験したかったのですが、まだ行くところがあるので、今回は残念ながら諦め、今度の楽しみにしましょう。


奥に見える山の斜面に「茶」の文字があるのは、掛川市の粟ヶ岳
この頂上に「かっぽしテラス(世界農業遺産茶草場テラス)」があります。そこへ行った日記はこちら

(つづく)