茶農家さんのアフタヌーンティー♪②

前回のつづきで、鈴木茶苑さんでの限定コラボアフタヌーンティーのお話です。


日本の茶農家さんのアフタヌーンティーなので、洋風ではこないだろうなと予測していましたら、なんと!こんな素敵な曲げわっぱでフードが出てきました(≧▽≦)

井川(いかわ)メンパだそうです。
井川は、川根本町よりもさらに山奥へとのぼっていったいわゆる秘境で、井川ダムが有名。私はまだ井川までは行ったことがありません。
井川の曲物は鎌倉時代から造られたといわれており、室町時代に井川で金山が栄えると、金山の水替えに杓(ひしゃく)や曲桶が必要とされたため、盛んに曲物が作られたとか。
江戸時代末期になると、井川メンパは山村農民の生活用具をこえて、農村の副業生産物として近隣へ販売されていたようです。そこに、漆塗りの技術が加わり、現在の井川メンパが誕生したという流れのようです。

今では製作する人も少なく、手に入れるのは困難な品のようですが、伝統は大事に続いていってほしいですね。

鈴木さんのお話を聞きながら、奥様がお茶を淹れて出してくださいます。お茶は4種類、出してくださいました。

一煎目は、徳山郷煎茶「かぐら」
柚子あんロールとともに。

フードを担当した風工房さんとは何度もお茶に合うペアリングを研究し、このアフタヌーンティー用にお菓子を作ってもらったのだそうです。
この「かぐら」は、在来種を一晩萎凋させた萎凋煎茶。在来種は、品種茶ができる以前にそれぞれの土地に根づいていた茶の木。品種茶隆盛になり、抜かれてしまったりして、今では貴重な存在になってしまいました。
川根茶といえば、昔は在来だったそうです!

かぐわしい香り、川根の様子が浮かんでくるような、ほっとするお茶に、私たちはうっとり。

二煎目は、香り釜茶「山翡翠(やませみ)」。品種はふじみどり。
レモンカルダモンチーズケーキとともに。レモンは島田市産。
ふじみどりは煎茶用品種ですが、個性的な香りと独特の味が敬遠されているとか・・・。今年は青柳式の釜炒り機で製造してみたそうです。台湾式の釜炒り機のものより華やかな香りは抑えられているとのことで、ひかえめな釜の香りが心憎い。
写真のように、どのお茶も、たっぷり出してくださいます。

三煎目は、老練紅茶「くらさわ」
ツナといろいろ野菜のキッシュとともに。
老練、とつけたのは、お父様の勝彦さんが「爺が作っているから」と。
くらさわも煎茶用品種ですが、独特の香りがあるので紅茶にする農家さんはいらっしゃいます。さつまいものような甘い味わいが特徴です(苦くない)。
だいぶ前に、勝彦さんから、くらさわで作ってみたよ、と、試作品をいただいたことがありました。精力的にさまざまな品種で紅茶を試作されるので、次はどんなのを作るのかな、と、楽しみにしていました。

四煎目は、ほうじ紅茶「火恋し」
スコーンとともに。カフェ「うえまる」さんの、川根本町産ブルーベリージャム付き。
煎茶用の品種で作った紅茶を、強火で火入れし焙じた、紅茶の焙じ茶だそうです。甘みのある紅茶を焙じることでパンチを出しているとのこと。
ほうじ茶って、つきささるような感じがあって、私はあまり飲まないのですが、こちらのほうじ紅茶はやさしくて、和食にもあうなあと思いました。

たっぷりのお茶を4種類、どんどん飲んで、おなかがいっぱい。フードも全部食べられなかったので、お持ち帰りさせていただきました。

生産者さんがみずから、お茶作りのこと、お茶への思いを話してくださる機会(それも私たちだけに向けて)はそうあるものではありません。ペアリングばっちりのおいしいお菓子もすばらしく、本当に、充実した楽しい時間でした。鈴木さん、ありがとうございました<(_ _)>

こんないい企画を今回限りではもったいないですよ!とお話したら、今後もやっていきたいと思っているとのこと。やった~!(^^)! 楽しみにしています!

終了後、それぞれ気に入ったお茶を購入。私はやっぱり、老練紅茶ですね!和紅茶のセミナーを来年させていただくので、そこでみなさんにお出ししたいと思っています♪

茶農家さんのアフタヌーンティー♪①

先日、静岡県中部、川根本町の茶農家さん「鈴木茶苑」さんの限定コラボアフタヌーンティーにお茶友さんと行ってきました♪

鈴木茶苑さんのお茶と、同じく川根本町のカフェ「風工房」さんのお菓子がセットになった、すてきな企画(≧▽≦) しかも、お茶のお土産付き♪♪
鈴木茶苑さんのインスタグラムをフォローしているので、この案内があがってすぐに申し込んじゃいましたー。

お値段も一人1,500円と破格!!!
これは静岡県民限定の「大井川あそぼうけん」での企画だから。島田市と川根本町が、観光事業の一環で発行するお得なチケットで、島田市と川根本町にある15の体験・アクティビティを、通常価格の半額で体験することができるというもの。
秋の行楽シーズンに、島田、川根本町に来てほしい、という目的で10月1日に発行されました。

10月1日がフリーだったので、私は午前にすぐにコンビニでこの券を買うことができたのですが、午後にコンビニに行ったお茶友さん二人から、売り切れになってました~~~(;O;)!!!とのメールが( ゚Д゚)
え~~~~そんなに人気の券だったの~~~~!!!

何より、予約しちゃったのに券が買えないのは一大事。鈴木茶苑さんにお問合せしたら、予想外の売れ行きで、急遽、再発行が決まったとのお知らせ。次は買わなくちゃ!!!ということで、無事に再発行日にゲットできました。

私は『紅茶をめぐる静岡さんぽ』(マイルスタッフ)という本を出させていただいており、静岡県内で紅茶をティーポットで出してくれるお店を90軒ほど、取材して、本書でご紹介しています。
「風工房」さんもこの本で取材をさせていただいたところ。ずっと行けてなかったんですが、その間に、お嬢さんに代替わりされたのだそうです。アフタヌーンティー当日に、お嬢さんにお目にかかることができました(#^^#)


現在も販売中ですが、データがちょっと古くなってしまったのでお問合せいただければ少しサービスできますのでよかったら~。

↑本書では、和紅茶、和紅茶生産者さんもご紹介しています(^^)/
(私、和紅茶の応援団として、和紅茶のセミナーもさせていただいています)
その関係で、静岡県内の和紅茶の生産者さんとお話をする機会も多く、鈴木茶苑さんは、一代目の鈴木勝彦さんに大変お世話になっています。

紅茶は今でも勝彦さんがバリバリつくられているそうですが、緑茶やほうじ茶などは二代目の息子さんご夫妻ががんばっておられます。今回のアフタヌーンティーも、若いお二人の発案だとか。

新たにお茶工場を増設され、その横でのアフタヌーンティーです♪
お茶とお菓子をいただくだけだと思っていましたが、二代目みずから、茶工場を案内・説明してくださり、アフタヌーンティーの時も、そばに座って、出すお茶への思い、どのように作っているのか、などを、やさしく、丁寧に、熱く語ってくださいました。


昔、このあたりでは、摘んだ茶葉を、座敷に広げて萎凋(いちょう)していたとか。萎凋というのは、茶葉の水分量をぬくために、茶葉を置いておいてしおれさせる工程です。そうすることで、茶葉が持つ酸化酵素の働きによって発酵がうながされるからです。萎凋をすることで、青っぽかった生葉の香りが、花や果実にもたとえられる独特の芳香に変わっていきます。

煎茶は発酵させないので、香りはご法度。萎凋させずにすぐに蒸してしまいます。でも、嗜好が多様化し、最近は香り緑茶といって、萎凋をして香りを出した緑茶も堂々と販売できる時代になりました。私は香りのするお茶が好きなので、萎凋したお茶と聞くと、あ、私好みかな?って、だいたいわかります(;^_^A

川根でも、昔は萎凋させた緑茶だったんですね。鈴木さんは、その時の素朴な、香りの高いお茶を作りたいと、竹かごに茶葉を広げて萎凋しているのだそうです。大きなかごが、上のほうに並んでいました。今じゃ、こういうかごも売ってないですよね。茶業をやめられた方から譲ってもらって増えたとのこと。


そして、この古い製茶機!! 昭和29年製です。今じゃ、この機械をお持ちの方もほとんどいないのでは。幸運なことにこれを手に入れることができたと、鈴木さんもうれしそうに話してくれました。きれいにして、ない部品を補うなどの手入れが必要だそうですが、早くこれを使えるようにして、これでお茶を作りたいと話してくれました。
昔使われていた製茶機で、昔ながらの萎凋した緑茶を作る。手間もかかるし、大量生産はできないけれど、自分が小さい頃親しんだ、香り高いお茶を作っていくという自分たちのビジョンに合うと。

この製茶機、「高林謙三翁発明」と記してある「高林式粗揉機」です。高林謙三(1857~1941)は、埼玉県生まれ。裕福な医者でした。海外との貿易不均衡を知り、国益のためには茶の振興だということで、茶苑経営を始めます。しかし、手もみ製法ではつくれるお茶の量は限られています。そこで製茶機械の発明に力を注ぐのです。
失敗して資金がなくなっても諦めずに続け、明治31年、茶葉粗揉機の特許を取得し、製造も開始されます。
粗揉機製作の特約を結んだ松下工場の名前も、上の写真に書いてありますね!
この字の書体もいいですねぇ~~~。と、お茶友さんと盛り上がり(笑)
アフタヌーンティーをいただく前にだいぶ茶工場で話し込んでしまいました(^^ゞ

ということで、アフタヌーンティーの話は次回。

和カフェのクリスマス和菓子

今月始めに、お茶友さんと、森田製茶さんが経営する和カフェ「茶の芽」さんを訪ねました♪

伝説セットを注文。
伝説の彩と名付けられた緑茶は、静岡茶の祖といわれる聖一国師の、生家門前の茶園に植えられたやぶきたを手摘みし、若蒸しして低温で仕上げた煎茶。
このお茶は、「世界緑茶コンテスト2014」最高金賞、第10回国際銘茶品評会で金賞を受賞しています。
聖一国師は1202年(鎌倉時代)、いまの静岡市葵区栃沢の生まれ。
4歳のとき久能寺(現・久能山)で仏門に入るや、周囲も驚く神童ぶりを発揮。
1235年、34歳のときに宗の国(現・中国)に渡り、6年にわたる厳しい修行の末、最新の知識と仏法の教えを会得。
1241年に帰国した際、教典をはじめ、当時の世界最先端の知識を記した万巻の書物を持ち帰ったほか、うどんやそばの新しい製法、博多人形や織物の作り方などを人々に教えました。
また、茶の種子を母への土産として持ち帰り、故郷の山に植えました。
これが静岡茶の始まりと言われています。

それから770年余経った平成23年春。栃沢にいまも続く聖一国師の生家・米沢家では、農業法人グリーンティ大川の皆さんによって門前の茶園に「やぶ北」の若苗が改植され、3年かけて見事な茶園をよみがえらせました。

樹勢も盛んな自然仕立ての茶樹。ベテランの摘み子たちが一芯二葉の新芽だけを丁寧に手摘みして、山のお茶特有の香りと味を引き出すため、あえて若蒸しし、低温でじっくり仕上げたそうです。(HPより)

アミノ酸がたっぷりの緑茶でした。
個人的には出汁系のお茶は好きではないですが、聖一国師に関係するお茶が飲めて、お茶友さんと盛り上がりました!(^^)!

セットには、だんごと、練り切りがつきます。

どちらの和菓子も、クリスマスバージョンで、さらにテンションあがりましたよー(≧▽≦)
和菓子はテイクアウトできますと言われたので、持ち帰って、家で抹茶と一緒にいただきました♪

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オリジナル小説を、【小説投稿サイト 小説家になろう】というサイトにアップしています。無料で読めますので、ぜひ、読んでみてください!(^^)!
携帯でもパソコンでもOK。読むだけでしたら、会員登録もいりません(ブックマークに登録する場合は会員登録が必要)。

★★「勝軍地蔵 お頼み申す」→ https://ncode.syosetu.com/n5652gg/
中学生の女の子が、突然現れた勝軍地蔵様からお願いされたこととは…??
これは、地元・浜松の秋葉神社信仰をヒントに書いたファンタジーです。

★★「念いのかけら」→ https://ncode.syosetu.com/n7968gc/
『赤毛のアン』へのオマージュで書いた小説です。これがネット小説第一号でしたが、サイトが閉鎖されてしまいましたので、新しく、大幅に加筆して再公開しました。赤毛のアンの舞台になったプリンス・エドワード島に住んでいた私の実体験をもとに、一人の少女の成長物語を描きました。

★★「おれは女子高生」→ https://ncode.syosetu.com/n8540gc/
私自身の、女子高校時代を懐かしんで書きました。ラノベ、ラブコメといえなくもない…(笑)だんだん女子高、男子高がなくなっていくのが寂しいです。

深層水ミュージアム

岡部宿の蔵レストランでのランチができなかったので、次の目的地の焼津へと移動しました。

行きたかったのは「深層水ミュージアム」。焼津の海に面したところに建っています。その名の通り、深層水について知ることができる場所。
その前に、おなかがすいていたので、すぐそばにある「うみえ~る焼津」へ。ここは焼津の特産品販売と魚介類が食べられるお店があります。

時間がないので、特産品売り場にあったまぐろ丼を買って、車の中で食べました(^^ゞ このまぐろ丼、中トロも入って500円ですよ!!!!!
さすがさかなの町・焼津。まぐろは二段になってぎっしり入っていました♪ も~これだけで大満足です。

かつおサブレなるおもしろいものを発見したので購入。かつおのエキスが入っているのかと思ったら、形がかつおをしているというだけで、普通のサブレでした(^^; でもこういう素朴なお土産って、私は好きです♪

いよいよ、深層水ミュージアムへ。入館無料です。工事をしていたので外観写真はなし。コロナの影響でしょう、静岡県民だけの入館でお願いします、と書いてあり、何かあった場合の連絡先等、記入が必要でした。
ここもお客さんは私だけ、の貸し切り状態。

子どもたちが学校の授業で来るのでしょう、子どもにもわかりやすい展示がされています。質問が書かれた丸い扉を開けると、答えが書いてあります。
深層水について解説するビデオ映像も流してくれて、じっくり知ることができました。

私は深層水について、言葉は知っていても、実際にどういうものかを何も知らなかったなあ、と、すごく勉強になりましたよ。

石油や石炭などの便利だけれども量が限られ、大気や海洋汚染の問題をかかえている資源に対し、深層水は量が多く、再生も比較的早いので、その速度を考慮して使えば永久的に使うことができる、これから期待される資源。

太陽の光が届かない深層水は、光合成が行えないかわりに、微生物による有機物の分解で無機栄養塩類やミネラル成分が再生され、そのまま貯蔵されるのだそうです。表層水の数倍~数百倍も。

地球上の海水の約95%が深層水で、かつ、水循環によって常に再生されているので永遠に使うことが可能だそう。大量に汲み上げても大丈夫なんだそうです。
栄養が豊富な深層水は、水産、食品、医療、化学、農業など、多方面での活用が期待されています。

で、なぜ焼津に深層水ミュージアムがあるかというと、この駿河湾というのが、日本一深い湾なんだそうです。一番深いところでは2500mもあるとか。

その日本一深い駿河湾には、性質のことなる3つの深層水があるのだそうで、その有効利用を模索研究しているというわけです。


駿河湾に生息するタカアシガニなどの生き物の展示もありました。オオグソクムシは基本的に動かない生物。ひっくりかえっていても生きています、との説明文が(^-^;
深海ザメ「ラブカ」の剥製も展示してありました(よく見るとぐろいです)。


これだけすばらしい資源だとわかれば、使用されたさまざまな商品にも興味がわきますよね! ということで、深層水を使った羊かんやチョコ、ポテトチップスなどを購入。もっとたくさん買ってきたかったくらいに、深層水に思い入れてしまった私です(笑)

このミュージアム、思った以上に私のツボにはまりました(≧▽≦) 実にためになったし、水族館みたいで面白い~~~!!!

もちろん、ここで深層水が飲めますが、買って帰ることもできます。それも大きなポリタンクで!ここでポリタンクを買って、外の給水機で深層水の原水を入れるようになっています。みんな、車で来て、ポリタンクで深層水を買っていってました。10リットルで数百円らしいです。
近くだったらポリタンクで買っていきますが、さすがに浜松からここまでは遠すぎて無理なので、あきらめましたが、いつか、たっぷり買っていきたいです。

最後に立ち寄ったのは、お茶の丸玉園さん。若い世代のお茶離れをなんとかしたいと、若い新しい感性で立ち上げたブランド「Sanowa」を、雑誌で見て、一度行ってみたいと思っていたのです。

 


お店に一角がカウンターになっていて、イートインができます。コロナでイートインが中止になっていなくてよかった~~~(;O;)
酒升でいただく、ほうじ茶ティラミス。期間限定(この言葉に弱いね(^^;)
ドリンク付きで920円。飲み物は数あるお茶の中から選べるようになっていて、私は和紅茶にしました。
お茶屋さんが手がけているだけあって、ほうじ茶の味がしっかりして、食べ応えがありました。がんばった自分へのごほうびです(*’ω’*)

今日も一日、朝早くからよく動きました。まだまだ行きたいところがあったけれど、時間切れ。焼津、また来たいです。

県民半額♪茶のミュージアムへ

日本でも数少ないお茶のミュージアム。たぶん、埼玉県と静岡県の2つくらいではないでしょうか。
静岡県島田市にある「ふじのくに茶の都ミュージアム」に行ってきました♪
混雑はいやなので、もちろん、平日に行きました。

な、なんと、8月30日まで、静岡県民と山梨県民は、入場料が半額になります(≧▽≦) 通常300円、お茶の試飲付きで300円は破格の入場料だと思いますが、それが半額になるなんて!
まだ訪ねたことのない方はこのチャンスにぜひ♪
半額キャンペーンは他の施設でも実施中(#^^#)詳しくはこちら

近くには静岡空港もありますし(空港から飛行機を眺めたり、売店見たりして楽しめますよ)、機関車トーマス号が走る大井川鉄道も近いです。蓬莱橋も…!


フォトスポットや、お茶に関することばのコーナーもできてました!知らない言葉があって、勉強になりましたよ~。

企画展が年に何回か変わるので、私は何度も行っています。
今回は『浮世絵・蘭字にみるお茶の世界』(10月5日まで開催)が目当てです。

展示の撮影が禁止だったのが残念ですが、なかなかにおもしろい内容でした。
まずは、浮世絵とは? 浮世絵はどう作られるか? から学びます。

茶摘み風景のような、ドンピシャ、お茶が関連する浮世絵だけでなく、何気ない日常風景の中にお茶や茶器が描かれているものも、ずらっと並んでいます。

当時からお茶は生活に欠かせないもので、茶の作法を子どもに親が教えていたことも、浮世絵からわかります。
おもちゃや、教育の教材の中に見られるお茶のことも…。

お茶のこともそうですが、私が目を引いたのは、浮世絵に描かれている女性たちの着物。一人一人、違う着物を着ていて、その柄が素敵なんです(*’ω’*)
とても細かく描かれていて、その絵の着物が欲しい!って、親にねだった子どももいたのではないかな、と妄想(笑)

後期(8月19日~)から展示内容が変わるそうなので、もう一回、来たいと思っています。

このミュージアムは茶園が広がる牧之原台地のうえに建っているので、眺めがとてもよく、空気がきれいな時は富士山も望めます。


あいにく、この日は天気はよかったものの(うだるような暑さ!)、案の定、もやっていて富士山は見えず…(;_:) やっぱり、冬ですね、遠くまで見通せるのは。


庭と茶室は、江戸時代の大名茶人・小堀遠州(1579-1647)が手掛けた茶室と庭園を復元しています。
茶室の見学も入場料に入っているのですが、私はいつもあまり時間がなく、いつでも来れるし、と思って、目的の企画展だけ見てさっと帰ってしまっていました。

ですが、今回は時間があるので、茶室も見学してきましたよ♪ いや~、この茶室は見ごたえがあります(今さら…???って声が聞こえそう…(;’∀’))。

ここも一人でささっと見れるかな、と思っていましたら、ちゃんとスタッフがいて、消毒チェック、そして熊倉功夫館長の音声ガイドを渡してくれました。

茶室は、現在残されている絵図面などをもとに、京都の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の滝本坊(たきもとぼう)と伏見奉行屋敷(ふしみぶぎょうやしき)の一部を復元したものだそうです。
遠州は、珠光(じゅこう)、武野紹鴎(たけのじょうおう)、千利休(せんのりきゅう)、古田織部(ふるたおりべ)と受け継がれた「わび茶」を基盤としつつ、王朝の雅や和歌の世界を融和させ、独自の「綺麗さび」という茶の湯を確立しました(茶の都ミュージアムHPより)。


細かいところまで気を抜かない、デザイン的にもすばらしいです。
水の上に建てられた茶室も美しい…そして涼しい…(笑)

もうひとつの、数寄屋の茶室で抹茶(別料金)をいただくことができますが、それは次回のお楽しみにします(^^♪

抹茶の里・西尾へ③

ランチは、抹茶料理を提供している「茶房 茶遊(さゆう)」さんを予約していました。こちら、お茶問屋「松鶴園(しょうかくえん)」さん直営のカフェです。お茶を使ったメニューは全て自社のお茶を使用。


予約したのは、西尾の抹茶と三河一色うなぎをセットにした、一日限定20食の「六万石御膳」。抹茶そばは、温・冷が選べます。うなぎは、浜松が有名ですが、こちら愛知県の一色産も有名です(先日のTV「噂のケンミンショー」でも紹介されていましたね)。碾茶ごはんの上にうなぎが乗り、そこに抹茶をかけていただきます。贅沢ですよね!!


デザートは抹茶杏仁に、抹茶白玉、ほうじ茶寒天と、3種類。そして、お茶はまたまた抹茶です。とにかく抹茶づくしで、カフェインで頭がくらくらしてきました(笑)


駐車場には…緑のポストが!!西尾は抹茶の里なので、抹茶色の緑のポストがあるとNさんから聞いていましたが、ここにありました!!ゾウのトピアリーもかわいいですね。

そして、今日のメインイベントである抹茶工場見学へ。とても人気があって、なかなか予約が取れないという「抹茶ミュージアム 西条園 和く和く」さん。Nさんに、予約開始日にすぐに予約を入れていただいたおかげで今日体験することができるんです、Nさんありがとう。
明治21年創業の抹茶メーカー「西条園あいや」さんが運営するミュージアム。撮影NGでしたが、入ってすぐの待合室には、世界中の、抹茶を使った商品(化粧品、ドリンク、スイーツ等)のパッケージがずら~っと並んでいて、それはそれは見ごたえがありました。
私たちは1~6名コースに申し込んだので、参加者は6名で、とてもゆったりしています。スタッフの方がわかりやすく説明をしてくれ、質問にも答えてくれます。新しい施設のようで、とてもきれい。効率よく回れるように考えられて作られているのもさすが。

「知る」 抹茶の歴史と製造工程

「見る」 抹茶になるまで

一秒に一回転するようにセットされ、機械で挽かれる抹茶。見やすいようにこの時は電気をつけてありますが、通常は退色を防ぐため部屋は真っ暗だそうです。


挽く前の碾茶の状態で、3種類をテイスティングさせていただきました。用途に合わせて碾茶を分けているだけで、それぞれのクオリティはかなりのものだと、スタッフの方。一番右がそのまま飲む茶道用で、左にいくにつれ加工度が高くなるので、加工しても負けないパンチのある碾茶で抽出液も濃くなります。茶葉自体も、左にいくほど硬くなってました。


お湯を入れて、香り、そして味を確かめます。


よい抹茶を作るためには、よい道具も必要です。茶臼は考え抜かれて設計され、2か月ごとに職人さんが手入れをするそうです。

「触れる」 ブレンド体験


次に、ブレンド体験をさせていただきました。抹茶用品種の「さみどり」「あさひ」「うじひかり」の3種の碾茶を、5さじになるように、好みで配合を決めてブレンド。そのあと、自分で碾茶を茶臼で挽きます。重いので、かなりの重労働です!先ほど、1秒1回転、ってうかがいましたが、それをやろうとしても力が追い付かない…(^-^;
がんばって挽き終わったら、それを持って茶室へ移動。

「たしなむ」 茶室で抹茶をいただく

ちゃんと躙り口もついた、本格的な茶室がそなえてありました!!何から何まで、完璧ですね。


自分で挽いた抹茶を、こしたあと、自分で点てます~♪♪


我ながらきれいに点てられました(≧▽≦)


お茶請け、抹茶ラテも出していただきました。お菓子は自社の抹茶スイーツ。あとでショップで買うことができます。西条園あいやさんは、西尾の中でも大手の会社なので、抹茶関連商品も迷うほどた~くさんあります。
75分間という長い間、詳しく説明してくれ、これだけの体験をさせていただいて入館料500円は安すぎる!!感動です!!!これは予約が取れない人気というのは納得。
ショップの隣にはカフェもあり、他の店にはなかなかない”ソイ抹茶ラテ”を発見。ヴィーガンにもやさしいお店ですね。抹茶かき氷もおいしそう!! いただきたかったけれど、もうこれ以上おなかに入らない!!お土産を買って(ミュージアム体験したので割引ありました♪)、もう、満足感最高潮(#^.^#)

帰りの電車の時間まで少しあったので、Nさんが茶祖之寺「紅樹院」に連れていってくれました!明治5年、時の住職が荒廃した紅樹院を再興するため、京都に出掛け、宇治の茶種と栽培技術を西尾に持ち帰り、自ら開墾して境内に茶畑を作りました。その後も宇治から製茶技術を導入し、周辺の農家に茶の栽培を勧めたことで、西尾の茶栽培は大きくなっていたとのことです。
西尾での茶の始まりは、1271年、開山聖一国師が宋から持ち帰った茶の種を実相寺境内に撒いたこと。聖一国師は静岡茶の始祖でもありますね。お茶自体のもとは聖一国師。紅樹院は、宇治茶の祖、ということですかね。


実相寺の茶の原樹はもうないそうですが、こちら紅樹院には、西尾茶の原樹があります! さし木で増やしてつないで植え替えているそうなので、中国の山奥にあるような大樹ではないので、これ??と、ちょっと拍子抜けするかも(;^_^A 茶の実がたくさんついていましたよ。

最後に、紅樹院のすぐそばにある「賓水園(ひんすいえん)製茶」さんへ。趣のある建物です♪


西尾の在来種の茶園(希少!!)をお持ちということで、見せていただきました!!収量が望め、芽が揃って栽培しやすい品種茶に植え替えてしまう人がほとんどだったのに、よくぞ残してくれました(;_:)


元気に育ってます。好き勝手育ってる感じがいいです。


在来種特有の、茶色の芽がいっぱい出ていました。
この在来種の茶園を大事に守っておられる賓水園の稲垣さんにもお目にかかることができました。稲垣さんは12月8・9日に豊橋で行われる「全国地紅茶サミット」で登壇されるそうですよ。日本全国の地紅茶(その土地で生産される和紅茶)生産者さんが一堂に集っての試飲販売会。私もこのイベントは毎年楽しみにしています(*’ω’*) みなさんもぜひ、足をお運びくださいね。そして、豊橋と西尾は近いですから、ぜひ西尾もお訪ねくださいませ~♪

抹茶の里・西尾へ②

先回(https://mikiokuda.com/2019/07/23/nisio1/)に引き続き、愛知県西尾市に出かけたお話です。
予約していたランチの前に立ち寄ったのが「茶房AOI」さん。老舗の抹茶メーカー「葵製茶」さん直営の、週末カフェ(金~日営業)です。この日はちょうど金曜日でした♪


蔵をイメージしたのかな?白と黒のモダンな建物。二階がカフェになっています。カフェのほうもとってもオシャレ(≧▽≦)


店内に飾ってある掛け軸や茶道具は、葵製茶さんがお持ちのもので、何気に飾ってありますが、骨董や芸術品も!!魯山人作の器を見た時は感動しちゃいました!!!


ランチ前だし、全然おなかはすいていなかったけれど、一人一品頼まなくてはいけないので(;’∀’) 期間限定の抹茶かき氷と、抹茶エスプレッソトニック(抹茶+トニックウォーター+レモンジャム)をオーダー。かき氷は、白玉、抹茶アイス、あずき、そしてコーヒーゼリーがついてボリューム満点。かき氷、そんなに好きじゃないけど(^^;写真を見て食べたくなっちゃった。甘ったるくないのが抹茶のいいところ。追いがけできる濃厚抹茶ソースもついてる。一人じゃ食べきれないので、Nさんに手伝っていただく。
ほうじ茶と塩こんぶが添えられているのが不思議でした。Nさんや、こちらの方には当たり前のようで…。甘いものを食べたあとの口直しなんだそうです。先ほど行った旧近衛邸でも、抹茶と一緒にほうじ茶が出てきたので、その地域の食習慣というのがおもしろいなって思いました。
今、西尾では、9月30日まで、かき氷のスタンプラリーを開催中!!冊子はお店でもらえます。かき氷じゃない季節には、抹茶パフェや他の抹茶スイーツがあるので、いつでも抹茶の何かは楽しめるんですけどね。
名鉄では、きっぷとかき氷・ランチをセットにしたお得な夏のキャンペーンを開催中。こちらも9月30日まで。→http://nishiokanko.com/list/season/meitetsu19summer
静岡でも、もっとお茶のかき氷つくったらいいのになあ。

AOIさんのあとは、すぐそばにある稲荷山茶園公園へ、Nさんが案内してくれました(#^^#)茶園公園という名前がついているように、この公園から西尾の茶園がよく見えるのです。西尾は抹茶の里ですから、茶葉はほぼすべて抹茶になり、栽培方法は覆い下栽培(「玉露」「かぶせ茶」「抹茶」を作る際に行う栽培方法で、新芽の生育中、茶園を遮光資材で被覆し、一定期間光を遮って育てる)だそうです。


ポールや、遮光資材が邪魔で写真映えという点ではいまいちですが、良質の抹茶を育てるには欠かせないんですね。
そういえば、藤枝の玉露名人・前島東平さんを取材させていただいた際、東平さんはわらで手づくりした天然のコモで遮光しているとおっしゃっていました。そのわらは自分で栽培したお米から出たものを使っているとのことで、実はわらのためにお米を栽培しているとも言っていました。東平さんは大量生産していないからこだわれるということもあるでしょうが、どうも私は化学的な真っ黒い遮光資材に違和感を感じます。効率を優先するだけでなく自然のものを有効活用するという方法をもっと考えていい時代になっているのではないか、と思うのです。お茶だけでなく、どの分野でも感じることなのですが…。

つづく

抹茶の里・西尾へ①

先日、愛知県西尾市まで、日帰り旅行をしてきました♪
実は西尾市は、知る人ぞ知る”抹茶の里”なんです。抹茶の生産は、西尾市を中心に、安城市、幡豆郡吉良町でもされており、県別生産量では全国第2位。「西尾の抹茶」は地域団体商標として登録されています。
昨年から、西尾に行きたくて、豊田市にお住いのお茶友Nさん(日本茶インストラクターとしてご活躍)にご案内いただけるようお願いしていたのですが、いろいろあって、一年後の先日になりました(;^_^A 初、西尾。
浜松からは、JRと名鉄線で1時間半~2時間で行けます。もちろん、安く済ませたいので新幹線は使いません(新幹線を使ってもあまり時間の差はなし)。私は、行きは「蒲郡」乗換で、名鉄で海岸沿いをのんびり行きました。(帰りは「新安城」経由。こちらのほうが30分早かったです)

西尾駅で、Nさんがマイカーで出迎えてくださいました(*’ω’*) まず向かったのは西尾市歴史公園。西尾は歴史のある城下町で、小京都ともいわれています。歴史公園は、西尾城の二の丸跡に西尾城を復元し、資料館や茶室、日本庭園などを整備したところ。


↑こちらは「旧近衛邸」。京都の名門公家・近衛家の邸宅の一部を移築しています。取り壊されることを知り、抹茶つながりで縁があった西尾が引き取ったのだとか。建物は、江戸時代後期に島津斉彬の姫が近衛忠房に嫁いだことが縁で島津家によって建てられたもので、書院と茶室からなっています。


書院では抹茶をいただくことができるので、早速注文。希望すれば金の天目茶碗でいただけるとネットで知っていたので、金の天目茶碗をお願いしました。黄金の茶碗は、書院棚に飾られているものを含めて3つしかないそうで、京都在住で清水焼伝統工芸師の加藤如水氏が制作したものを寄贈いただいたのだとか。見た感じはどしっと重そうですが、普通の抹茶茶碗と同じくらいの軽さ。廊下の赤い毛氈の上で写真を撮らせていただいていますが、通常は風に飛ばされないために中での呈茶になるそうです。
きちんと手入れされた日本庭園、その向こうに西尾城を見ながら、抹茶をいただく…。平日だったのでほぼ空間を独占している状態で、とても贅沢な時間をいただくことができました。

また、書院と、奥の茶室の説明も係の方がしてくださいました。公家の邸宅としては地味目に作られていますが、高価な材木を大胆に使っています。
こちらが奥にある、六畳の茶室。床框(とこがまち)が高く、重厚な黒塗りで、花明窓が設けられています。点前座の奥に床の間を構えた「亭主床」(ていしゅどこ)はちょっと珍しくて、そこに公家のプライドが感じられるとか。


公家らしい工夫は躙口にもあります。障子は中央の横桟で上下に分かれていて、この横桟は取り外しが可能。髪を結って烏帽子をかぶった頭がぶつからないようにするためだとか。茶室の型にはまらず、公家らしさが取り入れられたお茶室、おもしろいですね。こちらの茶室は借りることもできるそうですよ。


次は歩いて、昭和初期につくられた京風庭園尚古荘」へ向かいました。西尾城の城郭への入り口であった門や内堀の一部など(東の丸の遺構)を生かしてつくられており、枯山水の庭や、書院、茶室「不言庵」、待合い、東屋など、うっそとした緑に囲まれた、喧騒のないまさに別世界が広がっていました。


尚古荘の敷地の一角にある木造二階建ての、趣あるこちらの日本家屋は、「抹茶ラボ 西尾伝想茶屋店」。抹茶のドリンクやスイーツが味わえるカフェです。座敷にあがって、ゆっくり過ごすことができます!でももうすでに抹茶を飲んできてるし、このあとランチも予約しているので、中を見せてもらって、お土産コーナーで抹茶のパンケーキミックスを購入。抹茶の甘酒も欲しかったけれど、重くて持って帰るのが大変なので断念。とにかく西尾には抹茶を使ったお土産がい~っぱいあるので目移りしてしまいます(≧▽≦)

つづく

つゆひかりカフェ@御前崎市

みなさんはこのなが~いゴールデンウィーク、どのように過ごされていますか?

私は、焼津へ行く用事があったので、途中、御前崎市に寄って「つゆひかりカフェ」行ってきました♪ このイベントは5月12日(日)まで開催中。

500円払うと、参加店舗リストから3か所選べて、各店舗で、”つゆひかり”という品種の緑茶とスイーツのセット(スイーツはお店によって違う)をいただけるというもの。御前崎市はこの品種茶で地元の活性化を図っています。
毎年行われているこのイベントで、以前行ったのは…2013年でした(ひゃ~6年も前!!(^^;)その時の日記はこちら→https://plaza.rakuten.co.jp/okudamiki/diary/201304280000/
当時は無料でしたが、現在は500円の参加費になったんですね。無料では申し訳ないので、有料にするのはよかったと思います。500円でもお得ですもん!

つゆひかりの緑茶はとってもおいしくて大好き。自宅用にも買ってきましたよ。 スタンプを3つ(つまり3か所全部行ったら)揃ったら、つゆひかり商品が10%オフになるんです。これはうれしい(≧▽≦)

お茶がお好きな方にはおすすめのイベントですよ~(#^^#)
私はお昼を食べてから一般道でゆっくり行って、3時くらいに着きましたら、だいたいのお店が3時までで終了、ほぼやっているお店がなくて焦りました(;’∀’) パンフレットで営業日時をしっかりと把握して、午前に回るのがおススメです。
詳細は→ https://omaezakicha.hamazo.tv/