かけがわ茶エンナーレ①大日本報徳社

2021年11月14日(日)まで、静岡県掛川市で開催されているイベント「かけがわ茶エンナーレ」。

「アートが息づく茶産地へ」をテーマに2017年から開催されていて、掛川の魅力発掘や活性化の一端を担っています。お茶や歴史的建物とアーティストとの融合ということで、掛川市内のあちこちで、アートが展開。

先日、日本茶インストラクター協会掛川支部さん主催『掛川の喫茶スタイル創造ワークショップ』の一つに参加してきました♪

場所は、大日本報徳社
二宮尊徳(金次郎像で有名)の報徳思想を伝える場所で、明治期を中心に建てられた歴史的建物が並んでいます。

農業を復興させた二宮尊徳。瓦には「農」の文字があります。

大日本報徳社は、大好きなテレビ番組「百年名家」でもとりあげられ、ずっと行きたいと思っていました(見学可能です)。

国の重要文化財である大講堂でのセミナーは、静岡文化芸術大学の新妻淳子先生の「歴史的建造物と茶のまち掛川~建築文化から~」。

始まるまで、自由に中を見ていいですよ、と言われて、嬉々として回りました(≧▽≦)
二階の窓からは掛川城が見えました。

最後は、日本茶インストラクターさんオリジナルのお茶が出ましたよ。

セミナーは夜だったので、後日、同じ大日本報徳社で行われている茶エンナーレの展示を日中に見に行きました。

こちらの仰徳記念館は、1884年に建てられた有栖川宮熾仁親王邸日本館の御座所。下賜されて1938年に移築したそうです。

圧倒されるこちらの作品は、鬼頭健吾さんの「untitled(hulu-hoop)」

もう一つの展示は、1927年に建てられた報徳図書館で。本が燃えないようにコンクリートでつくられた建物です。

中の展示は、版画家の田中彰さん。自分が釣った魚の木版画で、会場が水族館のように。

茶エンナーレのために作られた版画。ご許可をいただいて撮影しています。とても気に入りました。

ご本人がいらっしゃって、お話ができたのもうれしかった。
コロナ禍でもあり、作品だけの展示でよいと言われたけれど、茶エンナーレ期間中、ずっと掛川に滞在しているとのこと(お住まいは関東)。掛川の川で釣った魚を展示して、それを作品にしたり、ワークショップも行ったそうです。

こういう姿勢がすごく好感を持てました。これからどんな作品を生み出すのか、楽しみな作家さんだな~と感じました。

(茶エンナーレ探訪は次回につづく)

紅茶の歴史についてお話させていただきました

11月1日の今日は「紅茶の日」ですね(#^.^#)

先日、磐田市の「一般社団法人 学び舎フレンドシップ」さんが企画された「みんな集まれ」というイベントにて、僭越ながら、紅茶の歴史を、お話させていただきました。

中学生、大学生、外国人が交流する場。多様性を尊重する場。
まずは、お互いを知ることから。

今回のテーマは「世界の人々はどんな飲み物を飲んできたか」。

サプライズで磐田市長さんが顔を出されてご挨拶されました。
初めてお目にかかりましたが、お若くて活力にあふれたすてきな方でしたよ。

まずは参加した子どもたちが、自分が興味のあるお茶について事前に調べてきたことをグループに分かれて発表しあいました。
ふむふむ、なるほど・・・。各グループを回って耳をそばだてながら、私も一緒に勉強。

その後、私は紅茶の歴史をお話させていただき、そのあと、浜松の春野町でオーガニックでお茶を生産する「ティーズハレルヤ」の渥美さんが、緑茶のお話をされました。

コロナ禍で試飲ができないので、せめて香りだけでも・・・と、渥美さんはお茶をみんなの前で炒って、ほうじ茶の実演。茶の枝も持ってきて見せておられました。

紅茶の歴史――子どもたちにもわかるように簡潔に、そして外国の方もいらっしゃるので、英語も添える・・・という、時間のかかる作業でしたが、伝わったでしょうか。

イギリスのアフタヌーンティースタンドと私の著書も飾らせていただき、お茶からさまざまな文化がつくられていったこともちょこっとお話。

静岡県はお茶処なので、当たり前のようにお茶を飲んでいる子が多いかもしれませんが、普段の暮らしに根づくお茶を見直すよい機会になったのかなあ、とも思います。

このあと2回、テーマを変えてのワークショップが開催されるそうです。ご興味のある方は問い合わせてみてくださいね。

お茶カフェ@浜松

お茶が好きなので、お茶カフェやお茶スイーツに反応してしまいます。

最近は、茶農家さんや、茶商さんが飲食店をされる例が多くなってきたようです。
静岡県はお茶処なので、特に多いかもしれません。

静岡市にある「Cha10」さんは、オーガニックのお茶とマクロビヴィーガンのスイーツを扱うお店で、
ヴィーガンを求めている方(私もそうです)にはとってもありがたいお店。
(静岡県内でヴィーガンはなかなかありません・・・(;O;))

その2号店が、なんと、私が住む浜松にもできたんですよ!!

行ってきました♪

ZAZAシティ東館の1階。といっても、館内ではありません。西館のほうの、外に向いたお店です。

おしゃれで、一人でも安心して入れる空間。

私はかき氷は、夏でもほとんど食べませんが、抹茶がたっぷり入っているのがよくわかる写真に、思わず惹かれてしまいました。
想像通り、抹茶の味がしっかりとしたおいしいかき氷でした!

 

そして、浜松の「茶ッ葉屋」さんも、ひそかにランチができる空間を作られていました。
隣りの作業場の二階にできた、その名も”お茶屋の隠れ家”。

ローストビーフかサーモンから選びます。私はサーモン。
お友だちはローストビーフで、おいしい!と言ってました。

サーモンもおいしかったです。お茶屋さんらしく、お茶漬けにしていただきます。

お茶のアイスクリームも濃厚でおいしかったです。
お茶屋さんのスイーツは、お茶屋の誇りを持って、お茶をたっぷり使ってしっかりとお茶の味を出しているのでお茶好きにはたまりませんね。

どちらもとっても居心地がよく、また行きたいです。

お茶になる体験@KADODE OOIGAWA

「ふじのくに茶の都ミュージアム」をあとにし、向かったのは、
2020年秋にオープンしたばかり、お茶と農業の体験型フードパーク 「KADODE OOIGAWA」。

お昼は、緑茶つけ麺にしました。

その後、「緑茶ツアーズ」を体験しました。
「緑茶ツアーズ」は、茶葉になって茶畑で摘まれてから「蒸す」、「揉む」、「火入れ」という3つの製造工程を経て、おいしい緑茶になるまでを体験することができるアトラクションです。

4種、試飲させてもらえます。

写真撮影はNG。でもすごく楽しかったです。
有名な男性声優さんがアナウンスをしてくれています。声を聞くだけでうっとりしちゃいますよ。
また、この茶葉くんというキャラクターもかわいい。写真に写っている女性イラストレーターさんの作だとか。

緑色のかっぱ(緑茶になったつもりで。あと蒸気とかが出るので洋服が汚れないように)をはおって、製茶工場へ!
「蒸す」、「揉む」、「火入れ」という3つの製造工程を自分の身体で体験します!

試飲の湯飲みはもらったのでお土産に。

もうひとつ、ここで試してほしいのが、緑茶診断

みくじで出た番号のところにある緑茶を買っていけますよ。

もうひとつ、置いてあるパソコンで、質問に答えていくと、私に合ったお茶を示してくれます。

私にぴったり、と出た緑茶は、試しに買っていって、家で飲みました。確かに、好みに合った緑茶でしたよ。

季節ごとに、人気のある緑茶が書いてあるので、これを買っていってもいいですね。

蒸しの度合いと火入れの度合いを変えた緑茶の中から、好みを選んで、自分で淹れて、オリジナル容器に入れることもできます。
ツアーで試飲したあとだったので、これは今回はパスしたけど、次回はやってみたいと思います。

お茶を楽しんでもらえる工夫がいろいろされているので、ぜひ体験してみてくださいね。

連絡通路でつながっている、道路の反対側の駅にも行ってみました。
大井川鉄道の新駅「門出駅」です。縁起のいい名前と評判。
一階には蒸気機関車が展示してあります。

この位置まで、電車に乗らなくてもホームに行けます。
トーマス号が走る時は大賑わいです。写真は普通列車。

緑茶が出てくる水道。

ホームにはお茶色のポスト。ここと、西尾市にあるのは知っていますが、他にもあるのでしょうか。

こちらにも地元のお茶やお菓子が売っているので、忘れずにのぞいてみてくださいね。

お茶を満喫するミュージアム②

昨日の日記の続きで、茶の都ミュージアムを訪ねて来ています。

日本庭園の奥の築地門を出ると、牧之原公園があって、そこに栄西禅師の像が立っています。
いつも遠くから眺めているだけなので、こんなまじかで見たのは初めて(笑)

庭園の奥の築地門を出たところに、急須の形のトピアリーを発見!!
今年初めて作ったそうで、これからいい感じで成長していくのではないかとのこと。
裏手もすごく雰囲気がいいんですねぇ~、実は初めて裏手に来ました(;^ω^)

公園には展望塔があって、眺望が抜群。
空気が澄んでいれば富士山が見えるのですが、残念ながらこの日は見えず( ;∀;)

ちょうど、新茶の時期で、もうすぐ新茶を摘む、という状態の、新芽輝くすばらしい茶畑が、茶の都ミュージアムの目の前に広がっています。

野生の桜でしょうか? コントラストが美しい!!

隣りの掛川市の粟が岳には、茶の文字が見えます。
樹木で作られているので、一年中、色は変わりますが、見えます。お茶処の象徴です。

このあと、KADODE OOIGAWAへ向かいました。

 

お茶を満喫するミュージアム①

先月、久しぶりに会うお友だちと島田市を訪ねました。
お友だちはお茶が大好きなので、まずは「ふじのくに茶の都ミュージアム(旧・お茶の郷博物館)」へ。

私は何度も行っていますが、いつも一人で行くため、企画展だけ見てサッと帰ってしまいます(^^;
今回はお友だちが一緒なので(お友だちはこのミュージアムは初)ゆっくり、じっくり展示を見て、せっかくなので体験もしてきました。

このミュージアムは、抹茶挽き体験、ブレンド体験など、いろいろな体験メニューがあります。
100~200円ととても安いので、行かれる方はぜひ体験してみてください~。

選んだのは「世界のお茶体験(モロッコのお茶)」です。
私はモロッコには行ったことがなく、モロッコで飲まれているお茶についてはよく知らなかったので、興味深く、おもしろかったです。

モロッコをはじめとするイスラム教圏ではお酒を禁止する宗派もあり、お茶が身近な飲み物だそうです。
もともとモロッコではハーブティーが飲まれていましたが、18世紀頃からイギリスから緑茶が輸入されるようになり、合わさってミントティーが誕生したとか。

緑茶に生のミントと砂糖を入れて、お湯を注いで抽出。お茶に砂糖を入れるのは私自身は好きではありませんが、熱い国では甘いお茶が好まれるようですね。

アッツァイという、決まった喫茶形式があり、家の長がお客様のために目の前で淹れるのだそうです。

 

もうひとつ体験したのは茶道体験。いつもやりたいなと思いながら一人じゃなあ、と思っていたので、今回初めて茶室でお抹茶いただきました。

お茶をいただいた鎖の間「臨水亭(りんすいてい)」

このミュージアムには、小堀遠州という大名茶人が手がけた茶室と日本庭園が復元されていて、これが、お金をかけた見事な復元でして、大きな目玉になっています。

庭園は、1634年に遠州が手掛けた「後水之尾院の仙洞御所の東庭」を復元しています。池の周りを歩き、舟を浮かべて舟遊びなどをした池泉回遊式・舟遊式の庭園。

現在残されている遠州の絵図面などをもとに、京都の石清水八幡宮の滝本坊と、伏見奉行屋敷の一部を復元した茶室「縦目楼(しょうもくろう)」には、 書院や数寄屋、茶屋といった茶室が4室あります。

池の上に張り出すようにして造られた「空中茶室」は、「向峯居」とよばれています。下の写真は、向峯居から日本庭園をのぞんだもの。

遠州は、珠光(じゅこう)、武野紹鴎(たけのじょうおう)、千利休、古田織部と受け継がれた「わび茶」を基盤としつつ、王朝の雅や和歌の世界を融和させ、独自の「綺麗さび」という茶の湯を確立しました。

(つづく)

抹茶の魅力

先日、「移動喫茶なごみ茶屋」のお茶子さんの抹茶のセミナーを受講させていただきました!

いろいろな場所で、お茶のおいしさ、楽しさを伝える活動をされているお茶子さん。

私もお茶は好きで、和紅茶のセミナーもさせていただいていますが、抹茶については全然知らないので、
いろいろ教えていただきましたよ(*^▽^*)

抹茶にするお茶は、刈り揃った畝にはせず、自然栽培なので手摘みになってしまい、それで高価になることや、葉脈まで取って挽くことなど、ほお~~~と思うことや納得することばかり。

だいぶ前に、抹茶で有名な愛知県西尾市に行き、抹茶工場の見学もしてきたのに、なんにも覚えていない自分の記憶力の低さをまたしても実感し、情けなくはなりましたが、何度でも学ぶ意欲だけはあるんだよな~(笑)

西尾探訪記2019はこちら。
その1→https://mikiokuda.com/2019/07/23/nisio1/
その2→https://mikiokuda.com/2019/07/25/nisio2/
その3→https://mikiokuda.com/2019/07/27/nisio3/

家で、抹茶を点ててよく飲むのですが、きれいに泡立たないのが悩みでしたが、セミナーでお茶子さんが、抹茶をふるいにかけていたのを見て、あ~~~これが私には足りなかったのか~~~と気づきました。
やはり、手間をかけるということは大事なのですね!

お好きな抹茶椀を選んでいいですよ~と言われて、渋い柄のを使わせていただきました。

二杯目は、抹茶ラテづくり。
ミニミキサーで混ぜるとふわふわになってどんどん泡立っていくので、大きな計量カップで泡立てます(^^ゞ カップからはみ出るほど泡立たせた方もいらっしゃったとか。

牛乳を飲まないようにしているので、豆乳でやらせていただいたのですが、やっぱり、牛乳で作る方がだんぜんおいしいですね・・・(>_<)
豆くささを取る工夫をしないと、おいしい!ってはならないなあ・・・

ちょこっと、追い抹茶をすると、少しは豆くささがまぎれる気がします。写真だけ見ると、スープみたいですね(^^;

この間、NHKのテレビ「沼にはまってきいてみた」で、抹茶をやっていて、3人の抹茶大好きな若者が登場していました。
洋服も、インテリアも、持ち物も、何でも抹茶色で統一している女の子。
お菓子にも料理にも、ばんばん抹茶を振りかけて食べている女の子。
高級抹茶を美しく点てている男の子。

いいね、いいね。好きなものを追求する、極めるって幸せだよね~と思いながら見ていました。

そういえば、私は「沼」の意味がわからなかったのです( ̄▽ ̄;)
沼にはまる、っていう意味から、のめり込む、っていう意味なんだろうな、っては思っていたけれど、調べたらやっぱりそうでした。
ネット用語だそうですね。底なし沼のイメージから、特定のコンテンツにのめり込んでしまうこと、どっぷりとはまってしまうことをいうのだそうです。

自分では使う習慣はつかないだろうと思うけれど、新しい言葉がどんどん出てくるのもおもしろいなと思います。

私は抹茶が好きかと言われたら、好きでも嫌いでもないけど、無性に飲みたくはなるので必ず家には常備してあります。みなさんはどうですか。

ちまたでは、海外でまでも、抹茶ブームですが、本物の抹茶がどういうものかを知ったうえでのブームになってほしいなと思うのですが。
特に、海外で作られた抹茶は、日本の宇治などの抹茶のように、きちんと作られてはいない、なんちゃって抹茶で、だからこそ価格も安いのではないかと疑ってしかるべきで。
もちろん、日本でもなんちゃって抹茶はあるのかもしれないけれど、日本の歴史あるちゃんとした抹茶をしっかりと伝えていかないと、海外のものに負けちゃうよ~~~と、思ってしまいます。

抹茶ブームといっても、抹茶をそのまま飲むブームではないですからね。
抹茶を使ったお菓子やドリンクですよね。
抹茶は繊細なので、光や日光でどんどん色が茶色になっていくものなので、鮮やかな緑のままを保つにはすぐに食べないと、飲まないといけないので、緑のまま長く売られているものには着色料なり添加物が入っているのは明白です。

抹茶スイーツといえば。
私の大好きな、スコットランドのウォーカーズ社のショートブレッドに、抹茶味があったのを見つけて驚きました。こんなところまで抹茶ブームが・・・!!

うっすら緑色をしているのがわかりますでしょうか。

この写真だとよくわかりますかね。緑色のが、抹茶ショートブレッド。あとのものは、クリアファイルに印刷された、プレーンのショートブレッドです(^-^;
一口にショートブレッドといっても、形はいろいろあります。

で、抹茶のショートブレッド。食べてみましたが、う~ん・・・どうでしょう(笑)
あまり抹茶の味はしないです。それに、ショートブレッドは味をつけない、プレーンが一番おいしいなと実感した次第です( ̄▽ ̄;)

ちなみに、描かれているのは、スコットランドの国花のアザミです。

抹茶もお茶だから、抹茶がブームになって、お茶に興味を持つ人が増えてくれるのはうれしいけれど、正しい知識は持っておかないといけませんね。

私のほうは、和紅茶のセミナーを5月にさせていただきます。
2021年5月19日(水)午前の部と午後の部とございます。こちらはテイスティングセミナーとなります。場所は浜松市中区曳馬です。受講料は2,500円です。お申込みは私まで。

茶農家さんのアフタヌーンティー♪②

前回のつづきで、鈴木茶苑さんでの限定コラボアフタヌーンティーのお話です。


日本の茶農家さんのアフタヌーンティーなので、洋風ではこないだろうなと予測していましたら、なんと!こんな素敵な曲げわっぱでフードが出てきました(≧▽≦)

井川(いかわ)メンパだそうです。
井川は、川根本町よりもさらに山奥へとのぼっていったいわゆる秘境で、井川ダムが有名。私はまだ井川までは行ったことがありません。
井川の曲物は鎌倉時代から造られたといわれており、室町時代に井川で金山が栄えると、金山の水替えに杓(ひしゃく)や曲桶が必要とされたため、盛んに曲物が作られたとか。
江戸時代末期になると、井川メンパは山村農民の生活用具をこえて、農村の副業生産物として近隣へ販売されていたようです。そこに、漆塗りの技術が加わり、現在の井川メンパが誕生したという流れのようです。

今では製作する人も少なく、手に入れるのは困難な品のようですが、伝統は大事に続いていってほしいですね。

鈴木さんのお話を聞きながら、奥様がお茶を淹れて出してくださいます。お茶は4種類、出してくださいました。

一煎目は、徳山郷煎茶「かぐら」
柚子あんロールとともに。

フードを担当した風工房さんとは何度もお茶に合うペアリングを研究し、このアフタヌーンティー用にお菓子を作ってもらったのだそうです。
この「かぐら」は、在来種を一晩萎凋させた萎凋煎茶。在来種は、品種茶ができる以前にそれぞれの土地に根づいていた茶の木。品種茶隆盛になり、抜かれてしまったりして、今では貴重な存在になってしまいました。
川根茶といえば、昔は在来だったそうです!

かぐわしい香り、川根の様子が浮かんでくるような、ほっとするお茶に、私たちはうっとり。

二煎目は、香り釜茶「山翡翠(やませみ)」。品種はふじみどり。
レモンカルダモンチーズケーキとともに。レモンは島田市産。
ふじみどりは煎茶用品種ですが、個性的な香りと独特の味が敬遠されているとか・・・。今年は青柳式の釜炒り機で製造してみたそうです。台湾式の釜炒り機のものより華やかな香りは抑えられているとのことで、ひかえめな釜の香りが心憎い。
写真のように、どのお茶も、たっぷり出してくださいます。

三煎目は、老練紅茶「くらさわ」
ツナといろいろ野菜のキッシュとともに。
老練、とつけたのは、お父様の勝彦さんが「爺が作っているから」と。
くらさわも煎茶用品種ですが、独特の香りがあるので紅茶にする農家さんはいらっしゃいます。さつまいものような甘い味わいが特徴です(苦くない)。
だいぶ前に、勝彦さんから、くらさわで作ってみたよ、と、試作品をいただいたことがありました。精力的にさまざまな品種で紅茶を試作されるので、次はどんなのを作るのかな、と、楽しみにしていました。

四煎目は、ほうじ紅茶「火恋し」
スコーンとともに。カフェ「うえまる」さんの、川根本町産ブルーベリージャム付き。
煎茶用の品種で作った紅茶を、強火で火入れし焙じた、紅茶の焙じ茶だそうです。甘みのある紅茶を焙じることでパンチを出しているとのこと。
ほうじ茶って、つきささるような感じがあって、私はあまり飲まないのですが、こちらのほうじ紅茶はやさしくて、和食にもあうなあと思いました。

たっぷりのお茶を4種類、どんどん飲んで、おなかがいっぱい。フードも全部食べられなかったので、お持ち帰りさせていただきました。

生産者さんがみずから、お茶作りのこと、お茶への思いを話してくださる機会(それも私たちだけに向けて)はそうあるものではありません。ペアリングばっちりのおいしいお菓子もすばらしく、本当に、充実した楽しい時間でした。鈴木さん、ありがとうございました<(_ _)>

こんないい企画を今回限りではもったいないですよ!とお話したら、今後もやっていきたいと思っているとのこと。やった~!(^^)! 楽しみにしています!

終了後、それぞれ気に入ったお茶を購入。私はやっぱり、老練紅茶ですね!和紅茶のセミナーを来年させていただくので、そこでみなさんにお出ししたいと思っています♪

茶農家さんのアフタヌーンティー♪①

先日、静岡県中部、川根本町の茶農家さん「鈴木茶苑」さんの限定コラボアフタヌーンティーにお茶友さんと行ってきました♪

鈴木茶苑さんのお茶と、同じく川根本町のカフェ「風工房」さんのお菓子がセットになった、すてきな企画(≧▽≦) しかも、お茶のお土産付き♪♪
鈴木茶苑さんのインスタグラムをフォローしているので、この案内があがってすぐに申し込んじゃいましたー。

お値段も一人1,500円と破格!!!
これは静岡県民限定の「大井川あそぼうけん」での企画だから。島田市と川根本町が、観光事業の一環で発行するお得なチケットで、島田市と川根本町にある15の体験・アクティビティを、通常価格の半額で体験することができるというもの。
秋の行楽シーズンに、島田、川根本町に来てほしい、という目的で10月1日に発行されました。

10月1日がフリーだったので、私は午前にすぐにコンビニでこの券を買うことができたのですが、午後にコンビニに行ったお茶友さん二人から、売り切れになってました~~~(;O;)!!!とのメールが( ゚Д゚)
え~~~~そんなに人気の券だったの~~~~!!!

何より、予約しちゃったのに券が買えないのは一大事。鈴木茶苑さんにお問合せしたら、予想外の売れ行きで、急遽、再発行が決まったとのお知らせ。次は買わなくちゃ!!!ということで、無事に再発行日にゲットできました。

私は『紅茶をめぐる静岡さんぽ』(マイルスタッフ)という本を出させていただいており、静岡県内で紅茶をティーポットで出してくれるお店を90軒ほど、取材して、本書でご紹介しています。
「風工房」さんもこの本で取材をさせていただいたところ。ずっと行けてなかったんですが、その間に、お嬢さんに代替わりされたのだそうです。アフタヌーンティー当日に、お嬢さんにお目にかかることができました(#^^#)


現在も販売中ですが、データがちょっと古くなってしまったのでお問合せいただければ少しサービスできますのでよかったら~。

↑本書では、和紅茶、和紅茶生産者さんもご紹介しています(^^)/
(私、和紅茶の応援団として、和紅茶のセミナーもさせていただいています)
その関係で、静岡県内の和紅茶の生産者さんとお話をする機会も多く、鈴木茶苑さんは、一代目の鈴木勝彦さんに大変お世話になっています。

紅茶は今でも勝彦さんがバリバリつくられているそうですが、緑茶やほうじ茶などは二代目の息子さんご夫妻ががんばっておられます。今回のアフタヌーンティーも、若いお二人の発案だとか。

新たにお茶工場を増設され、その横でのアフタヌーンティーです♪
お茶とお菓子をいただくだけだと思っていましたが、二代目みずから、茶工場を案内・説明してくださり、アフタヌーンティーの時も、そばに座って、出すお茶への思い、どのように作っているのか、などを、やさしく、丁寧に、熱く語ってくださいました。


昔、このあたりでは、摘んだ茶葉を、座敷に広げて萎凋(いちょう)していたとか。萎凋というのは、茶葉の水分量をぬくために、茶葉を置いておいてしおれさせる工程です。そうすることで、茶葉が持つ酸化酵素の働きによって発酵がうながされるからです。萎凋をすることで、青っぽかった生葉の香りが、花や果実にもたとえられる独特の芳香に変わっていきます。

煎茶は発酵させないので、香りはご法度。萎凋させずにすぐに蒸してしまいます。でも、嗜好が多様化し、最近は香り緑茶といって、萎凋をして香りを出した緑茶も堂々と販売できる時代になりました。私は香りのするお茶が好きなので、萎凋したお茶と聞くと、あ、私好みかな?って、だいたいわかります(;^_^A

川根でも、昔は萎凋させた緑茶だったんですね。鈴木さんは、その時の素朴な、香りの高いお茶を作りたいと、竹かごに茶葉を広げて萎凋しているのだそうです。大きなかごが、上のほうに並んでいました。今じゃ、こういうかごも売ってないですよね。茶業をやめられた方から譲ってもらって増えたとのこと。


そして、この古い製茶機!! 昭和29年製です。今じゃ、この機械をお持ちの方もほとんどいないのでは。幸運なことにこれを手に入れることができたと、鈴木さんもうれしそうに話してくれました。きれいにして、ない部品を補うなどの手入れが必要だそうですが、早くこれを使えるようにして、これでお茶を作りたいと話してくれました。
昔使われていた製茶機で、昔ながらの萎凋した緑茶を作る。手間もかかるし、大量生産はできないけれど、自分が小さい頃親しんだ、香り高いお茶を作っていくという自分たちのビジョンに合うと。

この製茶機、「高林謙三翁発明」と記してある「高林式粗揉機」です。高林謙三(1857~1941)は、埼玉県生まれ。裕福な医者でした。海外との貿易不均衡を知り、国益のためには茶の振興だということで、茶苑経営を始めます。しかし、手もみ製法ではつくれるお茶の量は限られています。そこで製茶機械の発明に力を注ぐのです。
失敗して資金がなくなっても諦めずに続け、明治31年、茶葉粗揉機の特許を取得し、製造も開始されます。
粗揉機製作の特約を結んだ松下工場の名前も、上の写真に書いてありますね!
この字の書体もいいですねぇ~~~。と、お茶友さんと盛り上がり(笑)
アフタヌーンティーをいただく前にだいぶ茶工場で話し込んでしまいました(^^ゞ

ということで、アフタヌーンティーの話は次回。

和カフェのクリスマス和菓子

今月始めに、お茶友さんと、森田製茶さんが経営する和カフェ「茶の芽」さんを訪ねました♪

伝説セットを注文。
伝説の彩と名付けられた緑茶は、静岡茶の祖といわれる聖一国師の、生家門前の茶園に植えられたやぶきたを手摘みし、若蒸しして低温で仕上げた煎茶。
このお茶は、「世界緑茶コンテスト2014」最高金賞、第10回国際銘茶品評会で金賞を受賞しています。
聖一国師は1202年(鎌倉時代)、いまの静岡市葵区栃沢の生まれ。
4歳のとき久能寺(現・久能山)で仏門に入るや、周囲も驚く神童ぶりを発揮。
1235年、34歳のときに宗の国(現・中国)に渡り、6年にわたる厳しい修行の末、最新の知識と仏法の教えを会得。
1241年に帰国した際、教典をはじめ、当時の世界最先端の知識を記した万巻の書物を持ち帰ったほか、うどんやそばの新しい製法、博多人形や織物の作り方などを人々に教えました。
また、茶の種子を母への土産として持ち帰り、故郷の山に植えました。
これが静岡茶の始まりと言われています。

それから770年余経った平成23年春。栃沢にいまも続く聖一国師の生家・米沢家では、農業法人グリーンティ大川の皆さんによって門前の茶園に「やぶ北」の若苗が改植され、3年かけて見事な茶園をよみがえらせました。

樹勢も盛んな自然仕立ての茶樹。ベテランの摘み子たちが一芯二葉の新芽だけを丁寧に手摘みして、山のお茶特有の香りと味を引き出すため、あえて若蒸しし、低温でじっくり仕上げたそうです。(HPより)

アミノ酸がたっぷりの緑茶でした。
個人的には出汁系のお茶は好きではないですが、聖一国師に関係するお茶が飲めて、お茶友さんと盛り上がりました!(^^)!

セットには、だんごと、練り切りがつきます。

どちらの和菓子も、クリスマスバージョンで、さらにテンションあがりましたよー(≧▽≦)
和菓子はテイクアウトできますと言われたので、持ち帰って、家で抹茶と一緒にいただきました♪

—————————–

オリジナル小説を、【小説投稿サイト 小説家になろう】というサイトにアップしています。無料で読めますので、ぜひ、読んでみてください!(^^)!
携帯でもパソコンでもOK。読むだけでしたら、会員登録もいりません(ブックマークに登録する場合は会員登録が必要)。

★★「勝軍地蔵 お頼み申す」→ https://ncode.syosetu.com/n5652gg/
中学生の女の子が、突然現れた勝軍地蔵様からお願いされたこととは…??
これは、地元・浜松の秋葉神社信仰をヒントに書いたファンタジーです。

★★「念いのかけら」→ https://ncode.syosetu.com/n7968gc/
『赤毛のアン』へのオマージュで書いた小説です。これがネット小説第一号でしたが、サイトが閉鎖されてしまいましたので、新しく、大幅に加筆して再公開しました。赤毛のアンの舞台になったプリンス・エドワード島に住んでいた私の実体験をもとに、一人の少女の成長物語を描きました。

★★「おれは女子高生」→ https://ncode.syosetu.com/n8540gc/
私自身の、女子高校時代を懐かしんで書きました。ラノベ、ラブコメといえなくもない…(笑)だんだん女子高、男子高がなくなっていくのが寂しいです。