カナダの絵本あれこれ

先日、国際こども図書館さんが企画された、梶原由佳さんのオンライン講演会「赤毛のアンと歩んだL・M・モンゴメリの旅路」を拝聴しました。

昨年もされたそうなのですが、それは存じ上げず(>_<)、聴けなくて残念。
でも、昨年、ノートルダム清心女子大学さん主催のオンライン講演会「絵本で旅するMy Tronto, My Canada」は拝聴させていただきました。

梶原由佳さんはカナダのトロント公共図書館オズボ-ン・コレクション室勤務で、『赤毛のアン』の作者モンゴメリのおっかけ(と由佳さんはおっしゃっておられますが)、つまり研究もされています。

私がアンの本を出す際に何度もメールでやりとりをさせていただいたり、知らないことを教えていただいたり。トロントに行った時にお会いしてお食事を一緒にさせていただいたりしました(*^^*)

2017年に、由佳さんが帰国された際、ノートルダム清心女子大学さんでモンゴメリの愛読書について講演をされた時には、実際に会場でお話をお聞きし、お目にかかれてうれしかったです。
(うわ~もう5年も前のことになるのですね)

絵本で旅するカナダ・・・素敵なテーマ♪♪

カナダはアメリカ合衆国の北にある国で、先進七か国(G7)の一国。
10の州(province)と3つの準州(territory)で成り立つ、世界で二番目に大きい面積で、6つの時間帯があります(すごい!)。

私が昔住んでいた、赤毛のアンの舞台として知られるプリンス・エドワード島は、10の州のうちの一つ。小さな島ですが、一つの州なんですよ。

カナダは英語とフランス語の2つが公用語で、人口の6割が英語、2割がフランス語を使っているとか。移民も多く、他民族国家ともいわれます。

カナダの首都はオタワで、オンタリオ州にあります。
梶原さんが住んでおられるトロントもオンタリオ州にあり、商業都市として栄えているビックシティ。超高層ビルも多いです。
赤毛のアンの舞台として知られるプリンス・エドワード島への、日本からの直行便はないので、玄関口としてトロントで乗り換えます。

さて、講演会では、カナダの作家・画家が手がける絵本や、その州のことがわかる絵本をいろいろご紹介くださいました。
日本で翻訳されているのは少ないものの、いくつかご紹介くださったので、借りて来て読みました。
(去年のうちに読みたかったのですが、今ごろになった・・・( ̄▽ ̄;))

★『オーロラのひみつ
マイケル・A・クスガックぶん/ヴラヤナ・クリコーカえ、まつうらひろゆき訳(新風舎)

ノースウエスト準州のイヌイットのお話です。泣ける・・・(;O;)
大事な人が亡くなった悲しみを癒してくれる絵本です。

由佳さんのお話で初めて知ったのですが、原住民から土地を奪った政府は、イヌイットを同化させるために子どもの寄宿学校をつくり、家族と引き離して厳しく西洋化をしつけてアイデンティティを奪ったんだそうです。
なんとひどいことを・・・・。

この絵本とそのことは関係ありませんが、作者がイヌイットの方ということで、カナダの悲惨な歴史を教えてくださいました。
ドラマ「アンという名の少女」シーズン3でもそれが出てくると聞き、その場面を見た時は、ああ、このことか、とわかりました。
昨年、カナダの第30代総督に就任したメアリー・サイモンさんは、イヌイットだそうです。カナダ史上初の先住民族の総督誕生ということで、歴史的第一歩とニュースになりました。

★『うみべのまちで』ジョアン・シュウォーツぶん/シドニー・スミスえ、いわじょうよしひと訳(BL出版)

もと炭坑で栄えた町、ノヴァ・スコシア州のケープ・ブレトン島の歴史がわかります。ケープ・ブレトン島。行ったことがあります。スコットランド系移民が多いところで、確かにスコットランドと景色が似ていました。
炭坑で栄えたところだったんですね。
こちらも絵はシドニー・スミス。いろんな絵柄を描きわけることができるんですねー。

★『プーさんとであった日 世界でいちばんゆうめいなクマのほんとうにあったお話
リンジー・マティックぶん、ソフィー・ブラッコールえ、山口文生やく(評論社)

マニトバ州のウィニペグは、くまのプーさんの故郷です。
え、くまのプーさんってイギリスでは? はい、実は、物語のくまのプーさんにはモデルがいました。実在するクマのウィニーです。
ウィニペグで拾われたのでウィニペグ、愛称ウィニーとつけられました。
拾われた、というか、実際は、猟師が連れていた小熊を見つけた獣医のハリー・コールボーン大尉が、20ドルで買ったのです。第一次大戦中フランスへ向かう途中のことでした。

気立てがよいウィニーは隊の人気者になりましたが、戦場へ連れていくわけにはいきません。それで、ロンドン動物園に預けられ、最終的にここに住むことになり、動物園の人気者に。
このウィニーを気に入ったのが『くまのプーさん』を書いた作者の息子でした。

ということで、詳細は絵本を読んでくださいね!写真も入っていて、とてもわかりやすいです。

★『おはなをあげる
ジョナルノ・ローソンさく/シドニー・スミスえ(ポプラ社)

トロント
の町が描かれた絵本として紹介してくださいました。文字のない、絵だけの本ですが、これが・・・泣けた・・・(;O;) 私だけ!?
シドニー・スミスのサイン入りの原画が、由佳さんが勤務されているオズボーン・コレクションにあるそうです。見てみたいですね。

★『ひびけわたしのうたごえ
カロライン・ウッドワードぶん/ジュリー・モースタッドえ、むらおかみえ訳(福音館書店)

ブリティッシュ・コロンビア州の作者が、自分の子ども時代を描いた絵本。
訳者は、村岡花子さんのお孫さんの、村岡美枝さんです!
スクールバスに乗るまで、長い道のりを一人で森を抜けて歩く、6歳の少女の心のゆれ、歌うことで内から出てくる勇気。
私、この子の気持ちがわかるわ・・・似た体験を昔しました。きっとみなさん、同じような心境になったことがあるはず。

アリソン・アトリーの『農場にくらして』を思い出しました。アトリーも、学校まで(当時はスクールバスはないので)長い道のりを歩いて通い、その時のことをこの本に書いたのでした。

カナダの絵本、興味がわきました。
他にも邦訳されている本があるようなので、探して読んでみようと思います。

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