『英国王室が愛した花々』展へ

登呂遺跡のあとは、目的の静岡市美術館へ。

静岡市美術館は、私が興味のある展示をちょくちょくやってくれるので、何度も行っています。
最後に行ったのは去年の「ショパン展」でした。

ビルの奥にあるエレベーターも、その時の展示の絵に変わるんですよ!

今回は大好きなイギリスの展覧会で、大好きなお花がテーマ。
『英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート』

ユネスコ世界遺産にもなっている世界最大級の植物園「キューガーデン」のコレクションを中心に、美しい花々を描いた約100点のボタニカルアートを展示。

18世紀の大英帝国。
貿易と植民地獲得によって繁栄したイギリスでは、科学技術の向上を背景に、近代植物学が飛躍的に発展。

キューガーデンは、世界各地の植物を調査するための研究センターで、多くのボタニカルアートが生まれました。
写真がなかった当時、人の手で精密に描かれたボタニカルアートは、植物を特定する上での大事な記録でした。
カメラが発明されたあとも、ボタニカルアートはすたれませんでした。
その芸術性にも関心が持たれ、人々に親しまれるようになりました。写真にはない魅力が確かにありますよね。

国王ジョージ3世の妃で、この時代のキューガーデンの発展に寄与したシャーロット王妃(1744~1818)にもスポットがあてられています。

フォトスポットは二か所。
当時の建築や装飾における主流のデザインであったジョージアン様式の部屋(部分的に再現)。暮らしの中にボタニカルアートが取り入れられている様子が垣間見られます。

出口のところにあるフォトスポット。造花が壁一面に散りばめられていてかわいいです。

この間、NHKの「8Kで体験!牧野植物ふしぎ図鑑」という番組を見ました。
日本植物学の父と呼ばれる牧野富太郎先生が描いた植物細密図(ボタニカルアートのことですね)を、8Kのクローズアップ撮影で見る、というものです。

超高精細映像8Kのすごさを伝えるのが目的なのでしょうが、牧野先生が手で描いた(それも墨で!!)細密図は、よくぞこんなところまで!!!というくらいの細かさで、実際の植物を8Kで見なければわからないくらいの部分まで描き込んでいて、みなさん、驚愕されていました。

まさに、展示されているボタニカルアートもその領域で、写真に近い正確さで、ためいきが出るばかりでした。
学術研究のためなので正確さは当然なのでしょうが、それでも人はこれだけの精密図を、現代のような便利な道具も十分になかった時代に、観察眼で描いていたんですから、すばらしいですね。
精密なだけでなく美しさ(芸術性)も兼ね備えていて、いつまでも見ていたいくらいです。

図録は買わなかったけど、『イングリッシュ・ガーデン』を購入。この本は2014~2016年にかけて日本を巡回した展覧会の図録の書籍化でした。何年か前も、同じようにキューガーデンのボタニカルアートが日本に来ていたんですね!
前回も展示されていた絵が、今回も何点かありました。

図書館からは『植物園の世紀』を借りてきました。植物園はただ美しいだけのものではなく、人が生きるため、国益のため、珍しいものが欲しいという欲求のために大事な存在だったんですね。歴史を知るのは大事ですね。

イギリスは何度か行っていますが、キューガーデンはまだ訪ねたことがないので、今度行く時は絶対にキューガーデン、行きます!!

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