プリンス・エドワード島ツアー旅日記その6

前回、「その5」からの続きです。モンゴメリのお墓にお参りしたあとは、物語のアヴォンリー村を再現した歴史村「アヴォンリー・ビレッジ」へ。昨年までは、入場料を払って入るようになっていて、アンやダイアナ、ギルバート、マシュウやマリラ等の恰好をした人々が出迎えてくれ、コンサートや劇などを演じてくれていました。馬や豚などの家畜も飼われていて、ふれあえるコーナーもありましたし、イベントなどもにぎやかに行なわれていました。
 再現した歴史村、と言いましたが、19世紀後半の建物はすべて、島の中の使われなくなった古い建物を移築したものなので、新しい施設ではないという点においては(入場料はかなりの高額でしたが)評価していました。アヴォンリー・ビレッジとはいいながら、アンの家「グリーン・ゲイブルズ」(に似た建物)は入っていません(なぜなら、もうすでに存在しているので)が、それも納得がいくことですし、評価できる点でした。
 が、今年からそのスタイルが一変。入場料は無料になりましたが、アンたちも、動物たちも、もういません。建物はそのまま残っていますが、以前入っていたお店で撤退したところもけっこうあります。もちろん、新しく入ったお店もありますので、ショッピングエリアとしては、アンファンなら、一度は訪れてみていただきたいところに変わりはありません。
 とはいえ、以前の活気を知っているだけに、今回はほとんど人がいなくて、閑散とした状況に、びっくりしてしまい、少しがっかりしてしまったのも事実です。

 このまま、このアヴォンリー・ビレッジの景気がよくならなければ、ビレッジ自体が荒廃し、ひいては壊滅の危機に陥るかもしれません。このビレッジ自体が新しいアトラクションなので、できた当初は、アンファンといえど、微妙な気持ちがありましたが、せっかく存続してきたものがなくなってしまうのは、せつないものがあります。(モンゴメリ家の家財がオークションにかけられた話題は何回もブログに書いたのでみなさま記憶に新しいと思います。あそこも最初は博物館として経営していたのですが、うまくいかずに、とうとう家財を売るところまでいってしまいました……) ですので、これから島を訪れるみなさま、ぜひアヴォンリー・ビレッジをお訪ねくださいm(__)m
夕方になり、今日から二泊する、「キンドレッド・スピリッツ・カントリーイン」へ。こちらは、グリーン・ゲイブルズから歩いて5分という立地のよさに加え、アンファンなら声をあげて「かわいい~~~」と言ってしまう、かわいらしいお宿です。ここキャヴェンディッシュは、シャーロットタウンから片道、車で50分くらいかかるので、アンやモンゴメリ関連の場所を集中して観光したい時は、時間短縮のためにも、キャヴェンディッシュに宿泊するのが得策。そしてこのキンドレッドは、トップに入るほど人気があります。
 私自身は、島に住んでいた時は、オーナーとは面識があり、訪れたことがありましたが、宿泊したことはなく、今回、宿泊を楽しみにしていました! すでに当時のオーナーは引退され、その息子さんが中心になって経営をされていました。

 外観からしてカントリーでかわいいでしょ。期待を裏切らないお宿です。お部屋で休憩後、ディナーへ出発。今日は私のリクエストで、映画『アンの青春』や、NHKで放映されたこともあるドラマ『アボンリーへの道』(原作はモンゴメリのアンではない違う小説)でもロケに使われ、ウィリアム王子夫妻も訪れた有名なホテル「ダルベイ・バイ・ザ・シー」でのシーフード・ディナーです。このホテルは、アンの物語に出てくる「ホワイトサンズ・ホテル」のモデルではないかと言われています。アメリカのお金持ちが建てた夏の別荘でした。
 ホテルに行く途中、ガイドさんがルーピンの群生地に立ち寄ってくださいました。すごい群生地、みなさん感動しながら写真をばんばん撮っておられました。緑の草原、青い海、紫のルーピン。彩りも豊かでフォトジェニックです。ルーピンは最盛期にドンピシャで当たりました。幸運です。

 とはいえ、以前よりも、年を追うごとにルーピンが幅をきかせてきているように思います。このままでは、他の植物がルーピンに駆逐されてしまう感じがして、ちょっと不安も持ちました。大丈夫なんでしょうか。もともと、この島の自生植物ではないんです。ですから、赤毛のアンの物語にも、ルーピンは登場しませんでしょう。モンゴメリが住んでいた頃、この花は島には咲いていなかったのです。
 ダルベイへ行くまでの北海岸の海はそれは碧く、夏らしい色になっていました。今日も天気がよく、島に私たちが着いてから、雨がザーザー降ったことはなく、恵まれていました。野生のキツネの姿も見ることができましたよ。ダルベイホテルの前には、野生のガン(カナダガン)が群れていました。映画『グース』に出てくるガンですね。この映画、実話をもとにした心温まるお話ですので、家族で観るにもお勧めですよ~。

 案内された広いレストランには見覚えがなく、すごく新しい感じがして……あれ??? 私が住んでいた頃はなかったと聞き、納得。増築した部分でした。増築してないもともとのホテル内のレストランは、バーになっているのかな? お客さんはみな、新しいスペースに案内されていました。残念~。
 そして22:00。海岸に沈む夕日鑑賞です。ホテルから海岸は歩いてすぐの、絶好のロケーション。天気もよく、雲は若干あったものの、きれいな夕日を見ることができましたよ。

 キンドレッドに戻ったのが23時近く。ガイドさんにとっても長い一日だったと思いますが、充実した一日になりました。ありがとうございました。
(つづく)

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