赤毛のアン、その後

先月発売された、映画『赤毛のアン』『アンの青春』『アンの結婚』DVDBOX。リマスター版のきれいな映像が特徴。

 これにはもう一作、『新たな旅立ち』が入っているのもGOOD。これは、晩年のアンが、グリーンゲイブルズに来るまでの自分の過去を振り返る、というお話。
 もちろん、『赤毛のアン』の作者モンゴメリは、そういうお話は、書いておりません。監督の想像によるオリジナルなお話となっています。
 あらまあ、なんと。こういうストーリーにしちゃったわけね…と、仰天する部分がありましたが、もともとこの監督は原作に忠実には作らないのがわかっていたので、オリジナルという目で観ました。でも、やっぱり…全面的には受け入れられないかな…。暗い子ども時代という設定なだけに映像として救いがないのが耐えられない感じです。まあ、最後にはうまく明るくまとまっていましたが。
 子ども時代のアン役の子は、かわいかった! 晩年のアン役は、ファンの間でも話題になっていましたが、やはり統一してミーガン・フォローズにしてほしかったな。なにか訳があってできなかったのでしょうが…。
 アンがグリーンゲイブルズに来る前の暮らしについては、カナダの作家バッジ・ウィルソンが小説として出版しています。もちろん、彼女が想像して、モンゴメリの世界をこわさないでまとめているので、これについてはなかなかよかった、と思いました。日本では『こんにちはアン』というタイトルで、新潮文庫から出版。アニメ(日本の製作会社のもの)にもなりました。
『新たな旅立ち』は、この小説を映画化したのかと思っていましたが、違いました。今まで自分が作った3作の映画をベースに、サリバンが作ったオリジナルストーリーでした。
 サリバンが作った映画は、『赤毛のアン』だけが原作にほぼ忠実。『アンの青春』以降は、モンゴメリが書いたものをもとにして、新しいストーリーを展開させており、原作ファンにとっては「……」の部分があります。おまけに、物語の舞台であるプリンス・エドワード島でのロケがほんのちょこっと、というのも不満の種でした。
 が、今回、特典映像として、監督のケビン・サリバンへのインタビューがあり、彼がなぜ島でのオールロケをしなかったのか、なぜオリジナルストーリーにしたのか…といったいきさつが語られていました。彼は『赤毛のアン』一作を撮って終わるつもりでいたそうです。ですが、映画が大ヒットし、続きを望む絶えず、続きを映画という作品として撮るなら、モンゴメリが書いた原作のままではだめだ…と思ったとか。うん、それもなんとなくわかります。
 だいぶ前ですが、モンゴメリが書いた他の小説『可愛いエミリー』がカナダでテレビドラマ化され、それはプリンス・エドワード島オールロケがされて、島の人々には好評でしたが、このストーリーも、モンゴメリが書いた小説をもとにしてオリジナルに仕上げてあります。
 映像化する場合、忠実に、というのは難しい部分があると思います。一つの「新しい」作品に創りあげるのですから、オリジナルの部分というのはどうしても必要になるものだという気はしています。
 どこまでオリジナルにするのか、どこまでファンとして受け入れられるか、は、一人一人違ってくると思うので、やはりみなさんに観ていただいて、一緒に感想を語り合いたいな~と思います。ぜひ、観てみてくださいね~~~スマイル 
 そうそう、DVDBOXのHPで、アン検定やっています。あなたのアン・ファン度を試してみませんか?

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