庶民だってアートが好きなのです

シネマイーラさんで上映中の『ハーブ&ドロシー』を観に行きました。地震があり、いろいろ心を痛めることが続きましたので、久しぶりに映画を観る時間を持てたことがうれしく、早く被災地のみなさんもこのような時間を持てるようにと、祈ります。
 心温まる映画に、目がうるみます(泣くような悲しい映画ではないんですよ)。ドキュメンタリー映画ですから、ご本人、そしてアーティストたちが口にする一言一言が、その交流が、本当にやさしくて、じんじん響いてきたのです。
「私たちは見ているようで、何も見ていないと気づいた」
「お金もちじゃなくても、誰もがみな、あんなふうにアートを楽しむことができるのに」
 などなど、はっとさせられました。
 郵便局員のハーブと、図書館司書のドロシー、夫婦共通の楽しみは現代アートのコレクションだ。選ぶ基準はふたつ。自分たちのお給料で買える値段であること。そして、1LDKのアパートに収まること。
 慎ましい生活の中で、約30年の歳月をかけコツコツと自分たちの足で買い集めた作品は、いつしか20世紀のアート史残す作家の名作ばかりになっていた。
 そんなふたりに、アメリカ国立美術館から寄贈の依頼がやってきて……。
 ごく普通の夫婦が、アメリカ国立美術館に2千点以上のアート作品を寄贈した実話の、ドキュメンタリー。
 ご本人たちが、すごくいい! みんなから好かれるはずだわ。
 好きなアートを買っている。だからお金のために売るなんてしない。楽しいからやっている。二人でいたからここまでこれた。
 ああ、本当にすてきだ。お二人も、アーティストたちも、アートも。なんだか、ニューヨークに行ってみたくなってしまいました。気に入ったアート、私も買いたいな、という気もちになります。いいですね、アートが生活にあるって。心の癒しは周りに、すぐそばにあるんだと思いました。



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