『ミーナの行進』

やっと図書館の順番が回ってきた。

小川洋子さんの『ミーナの行進』(中央公論新社)。

すごくよかった! とにかくよかった! 『かもめ食堂』もそうだったけど、定価で買うに値する内容で、手元に置いておきたくなりました。これはおすすめです♪ 挿絵も素敵なの。

1972年から一年間、中学一年の朋子が、母と離れて芦屋の伯母の家で暮らすお話。「これが家なんですか?」と驚くほどおしゃれな豪邸での暮らし! おばあさんがドイツ人ということでちょっと外国風でもあり、なんだか不思議な雰囲気。

朋子は、喘息もちで本が大好きなミーナ(小6)と仲良くなる。ミーナはマッチ箱を集め、箱に描かれた絵をもとに物語を書いている…。

体の弱いミーナが、カバに乗って学校へ通うというのもおもしろいし、このカバがまた重要な登場人物でもあり…。なんだか、自分がお話の中に入ってしまうような感覚があった。小さいころ憧れたことがお話として存在していて、あちこちに小さいころの自分がいるような…。

もちろん、ほわほわしたお話というわけではなく、さまざまな人間模様も描かれていて、でもそれが嫌味でもなんでもなく、じわっと訴えてくるものがあったり。かと思うと童話みたいな部分もあったり。
こんな小説もあったんだ~と、なんだか感動してしまいました。

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