児童書作家のエッセイ

去年(2006年)は、私が好きな絵本や児童文学作家のエッセイ本がいろいろ出た。3冊読んだのでご紹介。

★『絵本があってよかったな』内田麟太郎著、架空社

絵詞作家(えことばさっか、とご自分で命名されました。すごくぴったりだと思う!)内田さんの絵本は、みなさん絶対に一度は読んだことがあるはず。長新太さんが絵を描いた『さかさまライオン』はいまだに色あせないロングセラー。

小さいころの思い出、絵本を作るにいたった経緯、絵本を作るということなど、この本を読んで内田さんの生い立ちやご苦労、絵本への思いが素直に伝わってきます。お話自体がおもしろいのと、絵本にしておもしろい作品は違う、「めくり」の効果を考えるなど、絵本作りにも興味のある私には、いろいろと思うこと、考えることがたくさんありました。

★ 『同じうたをうたい続けて』神沢利子著、晶文社

神沢さんの本は私がなじんできた本ばかり。『ふらいぱんじいさん』『くまの子ウーフ』などなど。私が一番好きなのは、『銀のほのおの国』。すばらしい日本のファンタジーだ。
神沢さんは去年82歳になられた。小さいころからご苦労をされ、また、病気、戦争も体験されて、そんななかであんなにあたたかいお話を生み出してこられたということに感激するばかりであった。楽天家で前向きに生きる神沢さんに勇気づれられます。

本の中から素敵な言葉をいくつか。
「見れば見るほど草・虫ともに精いっぱい生きて、地に適さぬものは消えていく。グチ多きは人ばかりです。煩悩多き人という生物――それとても虫草と同じほど自然と関わり合って生かされている一匹なのだと思う毎日であります。」
「幸福になる種子はどこにでもあり、それを見つけることも愉しい。」

★ 『ファンタジーのDNA』荻原規子著、理論社

勾玉三部作を読んでファンになった、荻原規子さんのエッセイ。好きな本(やはりファンタジーが多い)について書いてあれこれ書かれています。「ナルニア」や「指輪物語」は当然ですが、コロボックル物語についても書いてあって、うれしくなりました。

そしてこの本を読んでわかったこと。なんと、荻原さんは『赤毛のアン』の大ファンだったという。何度も再読されたとか。アンやモンゴメリについてけっこうなページをさいて語ってくださってます。

アンと平行して枕草子を読んでいたという小学校時代。小学生で枕草子…荻原さんて…やっぱりすごい。

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