今日の映画『三丁目の夕日』『かもめ食堂』

レンタルDVD半額の日。待ってました!
観たかった新作映画をいくつか借りてきた。

今はちょうど仕事と仕事の間のつかの間の休日(もちろん、やることはあるんだけど)。こういう機会を逃すとなかなか時間も取れないので。

一本目は『ALWAYS三丁目の夕日』。これは、尊敬する方からお勧めされていた映画。
ついにDVDになってうれしい(劇場へ行けよ~という声が聞こえそうです(~_~;))。

東京タワーができ始めたころ、昭和33年の東京下町の、夕日町三丁目。そこに住む人々の、裕福ではないけれどもつつましくても温かで、人情味あふれる日常生活の喜怒哀楽が描かれている。

私が生まれるのはまだまだ先だから、自分が生まれるずっと前はこんな生活だったんだな~と、しみじみ思った。(もちろん、自分の小さいころと似ている部分はけっこうあるから、そんなに違和感はないが)。

時には泣いたり、笑ったり、ほのぼのとした、いい映画だった。お金はなくても、血はつながっていなくても、人と人とのつながりの深さが大事にされた時代だったんですね。

そして、戦争が終わって、人びとが未来への希望をもって一生懸命がんばっていた時代の、あのひたむきさに、自分も励まされる思いだった。あんな目をして、「夕日がきれいだ」とみんなで言って笑える幸せを、忘れてはいけないですね。

映画の原作は、西岸(さいがん)良平さんのコミック。一話完結型で現在も連載中とのこと。絵柄を見れば、ああ、この人の漫画か、とすぐわかります。

現在もオリジナル作品じゃないのがちょっと残念だったけど、こういうある意味地味な原作が(原作者もまさか映画化されるとは思っていなかったと言っている)映画になって、こういう時代を知らない世代にも広まっていくことはうれしいですよね。

ファンタジーが売れると、ファンタジーにばかりだだーっと流れていくのではなくて、いいものをこつこつと映画にしていく人がいるということもうれしいです。

二本目は『かもめ食堂』。
これも、とってもいい日本映画。フィンランドで撮影された、初の日本映画だとか。

フィンランドのヘルシンキで小さな食堂をオープンしたサチエ。こだわっているのは、おにぎり。オープンしたものの、お客さんが一向にこない。それでも真面目にやっていればいつかは、と、フィンランドのゆったりした生活に同化しながら、お客を待つ。

日本人旅行者の人との出会いや、ちょっと変わったお客さんとの出会いなど、お話が静かに、ゆったりと流れていくのがいい。お店はかわいいし、出てくる料理もおいしそうだし、ちょっとギャグっぽいところもあって、飽きない展開。特に、もたいまさこさんの役どころ(マサコ)が実にいい。

フィンランドは、ムーミンの国、というイメージしかなかった(映画にもムーミンのことがちょっと触れられている)が、実際に映像でこんな感じのところなのかあ、と、未知の国フィンランド(写っているのはヘルシンキだけど)をちょっと垣間見られたのもよかった。

私が印象に残ったのは、サチエが、優しいんだけど、しっかりと自立しているところ。外国で暮らすと、たとえば頼りない日本人旅行者に頼られすぎてふりまわされたりとかするらしいが、サチエは一線をおくというか、ある意味クール。

「私がいなくなったら寂しいですか」とお店のお手伝いをしているミドリさんから聞かれても、情に流されないで、「人は変わっていくものだから」と答える。

もうひとりのお手伝いのマサコさんが日本に帰るかもしれないというときも、「彼女が選ぶことだから」と、寂しい気持ちはあっても、ちゃんと相手を尊重する。

人生は旅と同じ。一時期一緒に旅をしていても、分かれるときがくる。人は出会いと別れを繰り返すもの。そのたびに感情にまかせて泣き喚いたり、取り乱したりしない。思い出は思い出として大事にしまっておけて、泣き言を言わずに前に向かって進んでいける人。そんなふうに見えた。

それは、彼女自身の性格や、今までの体験なども関係するのだろうが、ヘルシンキで一人で暮らしている中でも身に付いたものかもしれない。

旅行ではなく、外国で一人で仕事を持って暮らすということは、生易しいことではないからだ。優しいけれど、強い。自分をしっかり持っていることが大事なんだと思う。

映画では、サチエがなぜフィンランドでお店を開いたのかという理由が、いまいち明確になっていないが、原作(群ようこ)ではちゃんと書いてあるという。原作を読んでから感想を書こうと思ったが、図書館での予約者が77人もいたので(!)、回ってくるのはずっと先になりそう。

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