今日の映画

またレンタル半額日。映画を二本借りてきた。

今度借りてきたのは『きみに読む物語』(アメリカ映画・2004年公開)と、アニメ『海がきこえる』(1993年公開)。

『きみに読む物語』は、私があまり好まない恋愛映画だとわかっていたが、「読み聞かせにくる男性」ってところと、「最後に訪れる奇跡」っていう文字が気になって借りた。それでも恋愛映画だから、よくありがちな、ひと夏の恋の物語を回想する流れだろうと思った。

たしかに、よくありがちな、ひと夏の恋の物語ではあった。だが、それだけではなかった。それに、「最後の奇跡」というのも、私が考えていたような奇跡ではない、別の奇跡という感動があった。

これはただの恋愛映画ではなく、もっともっと深い、「老後」というものにまでつながる愛を描いていた。

「読み聞かせ」の意味も、大変に深いものだった。かなり完成されたストーリー展開であった。本当に感動した、いい映画だった。

こんなにも一途に、一人の女性を生涯愛せるものなのだろうか。そして、それに応えるように女性も。
でも、アルツハイマーに侵された女性は、自分を取り戻すことが困難になる…。切ない、本当に切ない。そうして、ラストの奇跡。こんなふうになれたら、これ以上の幸せはないだろう、と思う。

何度も繰り返すが、本当にいい映画! ベストセラー小説の映画化と知って、原作を読みたくなった。図書館に行ったが、すでに10人近くが予約待ち。へー、そんなに人気があったのか~。読めるのはだいぶ先になりそうだけど、小説でどのように描かれているのか興味がある。原題『The Notebook』もいい!

『海がきこえる』は、なぜか今まで手にとって観なかった。大好きな氷室冴子さんの原作なのにね。
といっても、原作は読んでいないし、映画公開時は日本にいなかった。そのあとも観る機会はいくらでもあっただろうが、時期ではなかったのだろう、今になった。

制作スタッフが、10年後にまた舞台になった高知を訪れ、制作当時を語る、というおまけがついていて、それを見て、スタジオジブリの若手だけで作った映画であり、宮崎駿さんらベテランはいっさい口を出さなかった作品であるということを知った。

スタッフが言うには、原作はアニメには向いていないので、アニメ化の話がきて驚いたそうである。なるほど。そして、どうしてアニメに向いていないかというと、何も事件が起こらないからだ。
なるほど、たしかに、淡々とした、静かな映画だった。青春映画としてはとても地味だが、私はこういうのが好きである(いかにも青春!っていう雰囲気は疲れるから)。

拓(主人公)が、里伽子(主人公)を好きなそぶりがまったくないのに、そうだったと知って驚いたくらい、「すきなの!」「でも!」とかいう流れもまったくないのだ。進んだ高校生からすれば、すごくまどろっこしいというか、うそだろ、という心理だと思うが、私はこういうのもありだと思えるし、好きだ。
氷室さんの描く恋愛の感じが、うまく描かれていて、伝わってくる。

舞台の高知も、いいね!! 行ってみたくなった。

小説には続編があって、その後の拓と里伽子が描かれているという。恋愛小説は好んで読まないが、氷室さんのは読んでみたい。

****追記****

氷室冴子さんが2008年6月6日、肺がんで亡くなったと、ネットのニュースで知ったときは、信じられなかった。 51歳という若さでした。
ショックです。氷室さんの小説を読みまくった青春時代…。もう氷室さんの作品が読めないと思うと、言葉がありません…。ご冥福をお祈りするばかりです。

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