ついにアトリーの伝記が出版!

ついに、待ち望んでいたアリソン・アトリーの伝記が出版になった!!\(^o^)/

『物語の紡ぎ手 アリソン・アトリーの生涯』(JULA出版)

著者は、デニス・ジャッド、訳は中野節子さん。

中野さんは大妻女子大学の教授で、アトリーの研究家だ。アトリーを個人的に研究している私、中野先生のアトリー論文はすべて目を通している。中野先生ほど訳者としてぴったりな方はいないだろう。

原書は『ALISON UTTLEY-Creator of Little Grey Rabbit 』(Denis Judd, Sutton Publishing)で、もちろん私は持っているし、読んだ。が、なにしろ分厚くて、字がびっちりと並んでいて、研究書なので内容も難しく(私には難しかったのよぉ)、全部をちゃんと理解できたとはいえなかった。なので、この訳書が出たことは、本当にありがたく、うれしいことだ。訳注もついているし、アトリーゆかりの地(私も数年前に訪れてきました♪)の写真も載っているし、もう、アトリーのことならこの一冊あればOK!っていうくらい、完璧な本です。!(^^)!

日本ではあまり名前が知られていないアトリーを、もっともっと多くの人に知ってもらいたいと思う!!!

名前は知られてないかもしれないが、作品はみなさん、一度は読んだことがあるはず。なにを書いた人かって?
それは、あのピーター・ラビットと並ぶうさぎ絵本『リトル・グレイ・ラビット』シリーズです!! キャラクター商品も出ているはずだから、ピーター・ラビットに似たうさぎの絵をご存知の方は多いはず。
(でもピーター・ラビットと同じではないし、まねたものでもありませんし、比べられるのを作者はすごく嫌がっていました)

そのほかには、『チム・ラビットのぼうけん』ほかチム・ラビットシリーズ、こぶたの『サム・ピッグ』シリーズ、『こぎつねルーファスのぼうけん』、『子ネズミきょうだい町へいく』『むぎばたけ』、『くつなおしの店』、『妖精のスカーフ』『氷の花たば』などなど、それはそれは多作でした。日本で訳されていない作品も、いっぱいあります。

しかーし!! なんといってもお勧めしたいのが、岩波少年文庫の『時の旅人』と『農場にくらして』です!!
特に、『時の旅人』は、ハリー・ポッターはじめとするファンタジー文学に含まれ、歴史的事実をもとに完成度の高いタイムトラベル小説です。
これを抜きにファンタジー文学を語らないで、と声を大にして言いたいくらい、すばらしい小説なんですよぉ~。なんでもっと人気が出ないのか、不思議です(きっとみなその存在を知らないだけで、読んだらファンになっちゃうはずなんだけどなー)。

アトリーは1884年生まれで、なんと1976年まで生きました。そうです、つい最近まで、彼女は生きて、作品を生み出していたのです。同じ時代を生きていたわけです、ああ、感動♪
(モンゴメリより10年あとに生まれて、モンゴメリより34年長く生きました、といえば、アンファンにはわかりやすいかな?)

今年2006年は、アトリー没後30年にあたるということで、その記念出版で伝記が出たようです。そういえば、中央出版の現代英米児童文学評伝叢書シリーズにも、『アリソン・アトリー』があって、いつ出るのかと楽しみに待っているのに出ない。問い合わせてみたら、「今年中には…」という答え。

アトリー関連本がどんどん出て、アトリーだけでなく、アトリーの作品も、もっともっとスポットをあびていってほしいと切に願う。私もアトリー普及のため(?)できるだけのことをしたいです!!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください