蘭字展@フェルケール博物館

前回書いた『ショパン展』は、お友だちと行ったのですが、コロナ禍なので、会場内でのおしゃべりは禁止です。
終わってからランチへ。そこでは気兼ねなくお話できました(もちろん食事している以外はマスク着用で)。

ランチは『祥瑞』という、北京ダックや小籠包がおいしいことで知られるお店でいただきました。静岡市内に2店舗あり、こちらの駅南のお店は、落ち着いた店構えなので、こちらのほうがゆっくりできる、とお友だち。


入り口にディスプレイされている真っ白いお皿は、ノリタケみたいです。こういうセンスがいいですね。


麺もおいしそうでしたが、悩んだ末、夏チャーハンのランチコースを選びました。
ランチには、サラダ、スープ、そしてミニ点心(小籠包&焼売)、デザートがついてます。どれもおいしくて、大満足。また来たいです。

お友だちとはここでわかれて、私はもうひとふんばり、清水まで足を延ばしました。


駅前で見つけた、お茶のタクシー。お茶のまち静岡市、と書いてあるので、静岡市内全域で走っているのかな???

清水に来た目的は、フェルケール博物館で開催中の『蘭字 輸出用茶箱絵の世界』を見るため。今日は、展覧会のはしごです。
日本から輸出した、お茶の箱に貼られていたラベルのことを「蘭字」とよびます。入っている商品が何で、だれが、どこへ送るのかがわかるという実用性を超えて、そのデザインや色に、私はとても惹かれるんです。(もともと私はライターではなく、デザイナーを志望していたからよけいかな)


チラシに使われているニワトリの絵が描かれたラベル、これが蘭字のひとつ。
「おはよう」という日本語とニワトリ、そして”100%純粋な日本茶”という宣伝文句と、会社名が描かれています。囲んでいる飾り罫も素敵ですよね!

会場には明治時代の木版蘭字から1960年代まで使われたオフセット印刷の蘭字まで、100点あまりが展示されています。
第二次世界大戦後、輸出先がアメリカ大陸から、旧フランス領のアフリカや西アジアに移ったため、蘭字の雰囲気も、写真のようなデザインから、中東っぽくなってくるのもおもしろいです。

な、なんと、展示の中に、「タータンTartan」と書かれた蘭字を発見!!!!撮影禁止なのでお見せできないのが残念なのですが、タータン模様の蘭字です!!コーフン(≧▽≦)
Rob Roy Tartan  Japan Tea  imported by Balfour, SMYE&Co., HAMILTON とあり、静岡のヘリヤ商会から輸出。
ロブ・ロイ・タータンは、赤と黒が均等の割合で格子柄になっているタータンなのですが、その蘭字も、ちゃんと赤と黒の格子柄になっています!!!か、かわいい~~~(*’ω’*)

ハミルトンというのは、スコットランドのグラスゴーという大都市の南東にある町。そこの会社が、日本茶(たぶん緑茶)を輸入したんですね。スコットランドに輸出するために、タータン柄の蘭字を作った・・・ヘリヤ商会さんのデザインでしょうか、粋です!!!
いつのものか書かれていないのでわかりませんが、木版印刷なので、オフセット印刷になる前のもの、19世紀後半~20世紀初期でしょうか。

タータンの蘭字はほかにも何種類か作られたのかな。タータンおたくとしては大変に興味のあるところです。

この企画展は9月6日までですが、先日の日記に書いた、「ふじのくに茶の都ミュージアム」の蘭字に関わる展示のほうは10月5日までやっていますよ~。
お子さんの研究テーマとしてもぴったりだと思います。

また、フェルケール博物館は港の博物館なので、船や海に関する展示が充実しています。1階常設展示の一角に、ちょこっとだけ、蘭字と茶箱の展示がありました。


こういう茶箱が、積み荷として港に山積みされている写真も展示してあり、そうした写真を見ると、なんだか、わくわくしてくるんですよねー。


↑こちらは和船の展示

船酔いしてしまうくせに(笑)、帆船とか、港とかにはロマンを感じて憧れてしまう私。このフェルケール博物館は、居心地がよくて好きな空間です(遠くてなかなか来れませんが…)。博物館のまわりを水が流れていて・・・すがすがしく・・・


鳥が水浴びをしている姿を発見。暑い日だったので、気持ちいいんでしょうね。

博物館から歩いてすぐそばに「エスパルスドリームプラザ」があります。ちびまる子ちゃんランドが入っているショッピングモール。帰りはここでちょこっとお土産を買って、帰路につきました。


「清水の紅茶」は、”まちこ”という茶の品種を使ってつくった国産紅茶の缶。
まちこは静岡市清水区のみで生産されている茶。正式な品種名は「静7132」というのですが、そんな番号の名前ではかわいそうだと思った、地元清水のお茶摘みさんが、ご自身のお名前をつけたのがはじまりとか。
桜葉の香りがする天然成分・クマリンを含んでいるということで、これをブランド化する動きが活発です。

ちびまる子ちゃんの作者・さくらももこさんの「さくら」と、まちこの「桜葉の香り」が偶然にもマッチして、清水という町をもりあげているようですね♪

さくらももこさんと私は一歳違い。なので、ちびまる子ちゃんの時代はまさに私の子ども時代とぴたりと重なります。
お亡くなりになったことがショックで、本当に残念でなりません。

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ショパン展@静岡

昨日、各駅停車にゆられて静岡まで行ってきました。いつもなら混雑する東海道線ですが、コロナの影響もあるのか、乗客は少なく、距離を取って座っていくことができました。もちろん、みんなマスク着用。

目的は、静岡市美術館で開催中の『ショパン展』。


ビルの3階にあるのですが、エレベーターの扉にも、展覧会の告知がしてあります。

私は幼稚園の時にピアノを習っていたのですが、先生の言葉から、子どもながらに自分は下手なんだとわかり、すぐにやめてしまいました(-_-;) そんなトラウマもあるのか、音楽の授業の成績も悪くて、音楽というのもにものすごい劣等感があります。
なので、以前『タータン展』でお世話になった方が、このショパン展に関わっておられなければ、観に来なかったと思います(;^_^A

音楽音痴ですから、ショパンのこともよく知らないので(有名な曲は聞いたことはあっても曲名までは覚えておらず…)、展覧会は何から何まで新鮮でした(笑)

ショパンが生まれたポーランドは興味の範囲からはずれていて、ポーランドという国の成り立ちも知らなかったので、ポーランドが領土(国境線)をめぐって戦いを繰り返していたことを学びました。ショパン(1810~1849)が生きた時代は、他国に干渉され、戦争をし、分割されたり独立したりと、めまぐるしく政情が変わった激動の時代だったんですね。

神童・ショパンはすでに幼い頃からピアニスト・作曲家として活躍。演奏家としてヨーロッパのあちこちを回っていました。
亡くなる前年には、イギリスを訪れ(演奏会を企画したのはスコットランド人の弟子スターリングとその姉)、ヴィクトリア女王とアルバート公の御前で演奏も果たしました。この時、ショパンはすでに病気で弱っていて、イギリスの悪天候と、英語が話せないのに連れまわされた社交界にさらに病状が悪化したそうで、死期を早めた原因ともいわれています。スコットランドでショパンが滞在した家はまだ残っているようで、イギリスと関連があるとわかるとがぜん、興味が湧いてくる……。

ショパン展の目玉は、日本初公開となるショパンの友人にあてた自筆手紙と、自筆譜。どちらも劣化を防ぐために暗い一角に展示されていました。
また、ショパンの肖像画の中でも特に有名な作品のひとつ、本展のチラシ(上の写真のエレベーターにも描かれている)にも使用されたアリ・シェフェール作「フリデリク・ショパンの肖像」も日本初公開だそうです。亡くなる2年前に描かれ、ショパン自身も気に入っていた絵だとか。

ショパンは祖国ポーランドを愛していましたが、後半生の大部分はフランスで暮らしました。フランスでは、知人を介して知り合った女性作家ジョルジュ・サンドとの恋愛が有名だそうです。サンドは知人の恋人だった人ですが、離婚歴と二人の子持ち。でも、恋愛する男性が次々と現れ、ショパンもその一人になるわけです。10年近くつきあったのち破局。そして、39歳という若さで亡くなってしまいます。
サンドとの恋愛も、ショパンの命を縮めたとも言われているようです…。サンドは72歳まで生きたんですねぇ…。恋多き女は強いのかな(^-^;

本展ではショパンの人生や作品だけでなく、ショパンが生きた時代のワルシャワとパリの芸術作品も展示されていて、見ごたえがありました。
ショパンの曲がもっと大きな音で流れていたらよかったのでは、と思うけれど、会場の都合で難しいのかな。近ければミュージアムコンサートに来るのだけど…。ちょっと遠い…( ;∀;) 同じ静岡県内とはいえ、浜松から静岡は、新幹線で2駅、鈍行で1時間10分かかります…。

ショパン展、この静岡会場が日本での最後の展示のようです。9月22日(火・祝)まで開催しているので、ご興味のある方はぜひお訪ねくださいね。

帰宅後、クラシック名曲集のDVDから、ショパンの曲を選んで聴いてみました。今度はショパンをモデルにした映画も観てみようと思います♪