英国ファンタジーツアー日記 その11

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6月4日(月)ツアー5日目。
朝一で訪ねたのは「オックスフォード大学付属ボタニック・ガーデン(植物園)」。この植物園は1621年に開設された、イギリス初の植物園です。

場所は、昨日訪ねたモードリン学寮の向かいです。
正面のイタリア風デザインのデンビー門は、1633年につくられたもの。植物園開設に貢献した初代デンビ―伯爵の名がついています。

こちらの植物園をツアーに入れたのは、『ロード・オブ・ザ・リング』や『ホビットの冒険』の作者J・R・R・トールキンがよく散歩をしていた場所だからです。
トールキンの木と呼ばれる、トールキンが愛したヨーロッパクロマツの木があって、『ロード・オブ・ザ・リング』に登場する”エント”のモデルにしたともいわれています。
それを見るのを楽しみにしていたのですが、樹齢が200年以上(植えられたのは1799年とか)とかなりの老樹で、2014年の夏に大きな枝が落ちたことから、危険と判断した大学が伐採してしまったそうです(;O;)
伐採前の映像が、こちらで見れます。

なんとこの伐採した後に採取した最後の種子が、日本の、富山県中央植物園に平成27年に植えられたというのです! 英国の外にわたるのは初めてとのこと。
どうして富山県の植物園に?? オックスフォード大学付属ボタニック・ガーデンは、2013年から日本原産の固有種の種子を採取するプロジェクトを始めて、その調査に協力してきたのが富山県中央植物園だったとのこと。平成27年に富山県が日本で初めて開発した優良無花粉スギの種子をオックスフォード大学へ贈呈、そのお礼として、ヨーロッパクロマツの種子が贈呈されたんだそうです。
2年後をめどに地植えすると書いてあったので、それじゃ、もう植えてあるのかも、と思って問い合わせたところ、まだ鉢植えの状態で、公開はしていないとのこと。何しろ種から育てているので、地植えできるくらいの大きさや丈夫さになってからの話ですよね、確かに。
トールキンがインスピレーションを掻き立てられたほどにまでその木が大きくなるまでに、私は生きていないですが(^^; 100年後、150年後に、トールキンの木を日本で見れるようになる日が来ると思うだけで、壮大です。

オックスフォードの植物園は、フィリップ・プルマンライラの冒険シリーズに実名で登場します。一作目の『黄金の羅針盤』は映画にもなって日本でも公開されたので、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。私はこのシリーズも大好きです。
植物園は『琥珀の望遠鏡』のラストで、重要な場面として登場します。愛し合っているライラとウィルが、最後の別れ――違う世界に住む二人は、一緒になることはできないのです――をした場所。
ライラは、よく自分が座ったベンチにウィルを案内し、一年に一度、6月24日(洗礼者ヨハネの日)の正午にこのベンチに座ってお互いを感じましょう、と頼みます。生きているかぎり、毎年ここに来て、と。

ネットで調べると、L&Wと小さく書かれたベンチがあるそうで、私はそれを帰国後に知ったため(;’∀’) どれがそのベンチかわからずに写真を撮っていたのですが、モードリン学寮の塔が見える、と書いてあったので、おそらくこのベンチではないかと!!!

ライラとウィルのベンチを確かめるために、また行かねばと、決意を新たにしました(^^;

植物園では自由散策だったのですが、ツアーの参加者さんから、アリスの木があった!と聞き、探しますが見つからない…。ちょうど通りかかったスタッフの方に聞いて、やっと見つけましたよ~~~(^^)/

アリスの木というか、チェシャ猫が乗ってた木、ですね。そういえば、『不思議の国のアリス』で、挿画のテニエルが描いた、ハートの女王の庭のモデルといわれているのがこの植物園だったんですよね。
アリスとハートの女王が対峙しているイラストで、塀の向こうに温室が見えますが、確かにこちらの植物園でも、塀の向こうに温室が見えました(写真、撮ってない…爆)。

色とりどりの花が咲き乱れる時期には少し早かったですが、植物がお好きな参加者さんがたくさんいらっしゃったので、みなさん、思い思いに楽しんでくださったようで、ほっとしました。

オックスフォード(とケンブリッジ)のアクティビティとして知られる、舟遊びパンティング。大学生たちがパント(平底舟)を濃いで遊ぶ優雅で牧歌的な姿が有名ですね。その舟が、植物園の脇を流れるチャーウェル川にひしめいていました。橋のたもとが、パントの船着き場になっていて、ここからパントに乗ることができるんです。自分で漕がせてもくれるそうですよ。
『不思議の国のアリス』は作者ルイス・キャロルが、モデルになった実在のアリスに語って聞かせたお話ですが、そのお話は、アリスたちを舟に乗せてこの川を下ってピクニックした時に語られました。乗った舟はきっとこのパントですね! その雰囲気を味わうために乗ってみたいけれど、酔い体質の私、乗ったら危険です(;’∀’) 自分で漕ぐなら大丈夫かな??流れがゆるやかみたいだから大丈夫かな??短い距離なら大丈夫かな?? いつかトライしてみようか…。
(つづく)

英国ファンタジーツアー日記 その11” に対して 2 件のコメントがあります

  1. Nao より:

    奥田さんからのメール、ほんとうに楽しみで、嬉しいです。なかなか返信ができないこともありますが、許してくださいね。いろいろな本を理解するのが、遅いので。英語を話せないので、
    奥田さんからの旅のおはなしは、ほんとうにうれしいです。

    1. mikiokuda より:

      Naoさん。ありがとうございます。返信など、どうぞお気になさらずに。楽しく読んでいただけていることが、私にとって何よりうれしいことです(^^♪ お大事になさってください。

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